幕末「遊撃隊」隊長 人見勝太郎―徳川脱藩・剣客隊士の死闘と華麗なる転身

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800312532
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

直木賞作家、中村彰彦氏の書き下ろし最新刊。戊辰の戦いを生き抜いた美男剣士、徳川脱藩・最後の剣客隊士の生涯を描く。大政奉還後、人見は徳川家再興を挑んだ剣客集団遊撃隊に参加。鳥羽伏見の戦い~箱館戦争に従軍。戊辰の戦いを最初から最後まで戦ったのは人見勝太郎ぐらいである。鹿児島に旅し、西郷隆盛暗殺を図る(説)が、西郷の人望に触れ意を翻し静岡にて英学校を作る。その後、茨城県令を努める。のち実業界に転じ、利根川運河会社、サッポロビールなどの設立に関与する。享年80、大正11年没。幕臣から剣豪、政治家、実業家へと転身した稀代の人物である。

内容説明

旧幕府脱走軍を統率し、軍略をめぐらせ鳥羽・伏見の戦いから五稜郭の戦いを駆け抜けた人見勝太郎。「好し五稜郭下の苔と作らん」―殉じる覚悟で戦いに挑むも、生き残った人見は身のくすぶる思いを勝海舟や西郷隆盛ら薩摩藩士との交流のなかで昇華してゆく。明治新政府下では、殖産に努め、茨城県令として活躍。退官後は、実業家として成功を収めた。かれの思いとその破天荒な生涯に迫る、書き下ろしノンフィクション。

目次

第1章 幕府の遊撃隊に参加して
第2章 敗退
第3章 転進
第4章 脱藩大名との出会い
第5章 箱根戊辰戦争
第6章 奥州転戦の足取り
第7章 「蝦夷島政府」の誕生
第8章 「好し五稜郭下の苔と作らん」
第9章 戊辰の敗者の彷徨
第10章 辣腕の茨城県令

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木県生まれ。東北大学文学部卒業。「明治新選組」で第10回エンタテインメント小説大賞、『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、「二つの山河」で第111回直木賞、『落花は枝に遷らずとも』で第24回新田次郎文学賞、また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

18
幕臣として箱館戦争まで戦い抜いた人見勝太郎はなんとか生き残り明治で大成した人物であったが、こういう旧幕府側の人物に関する本を読むと旧幕府にも優秀な人材は多かったとつくづく思う。2022/01/15

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