出版社内容情報
自らの故郷「セミッシラ」より外界に出てきたワンダーウーマンは、自分の知る世界とこの世界の違いに慣れ始めたところであった。
そんな彼女の元に、突如ダニエルという女性が助けを求めに現れ、ワンダーウーマンと古代ギリシャの儀式「ヒケテイア」を交わすことになる。
この儀式により、ワンダーウーマンはダニエルを守る使命を帯びることになるが、彼女は殺人の罪を抱えていた……。
グレッグ・ルッカが紡ぐ、ワンダーウーマンの悲劇が今、幕を開ける……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺野錠
2
バットマンを踏みつけるワンダーウーマンと言う何じゃそりゃな表紙だけど内容はとてもシリアスだった。ゴッサムシティで殺人を犯した女性がワンダーウーマンに古代の儀式で庇護を求めてそれが表紙のシチュエーションへつながっていくとストーリーがしっかりと練られているのが面白いと思った。2020/12/06
fap
1
じゃぁどうすればよかったんね。 医者は病状を見てから処方し、探偵は事件が起きてから捜査する。 ダイアナもブルースも己の信条によって行動し、どちらも正しい。 相手に負担をかけたことを後悔して解放することを望んだ、ってことなのかな。 神様ももうちょっと柔軟な運用を心がけてほしい。 アメコミのヒーロー物における読者の突っ込み、 「どうしてそうなる前になんとかしなかったのか」 と強く思う作品だった。 2020/05/31
えんじ
0
新しいワンダーウーマンの始まりを象徴する一冊であるようだ(解説に書いてある)。刑事ドラマで何度も見た展開で、プロットとしてはシンプルなもの。読んだことはないけどミステリ作家のグレッグ・ルッカであれば、そこはわかっていたことと思われます。なので、この後を読んでみないことには判別しがたい。2023年、トム・キングのワンダーウーマンが始まったばかりなので、伝え聞くそのプロットと比較するとそのシンプルさに驚く。2023/12/04