内容説明
1920年ドイツ、新しい芸術運動「ダダ」は、そのクライマックスをむかえる。同年、ヒトラーは綱領を発表、「ナチ」の活動が始まる。この二つの動きは、方向は違っても、基盤喪失の時代にあって、行き場のない“群集”を巻き込んでいく、そこに20世紀の政治・文化をめぐるさまざまな問題の源流がある。
目次
1 大戦前のベルリンとミュンヒェン
2 大戦とチューリヒ・ダダ
3 チューリヒ・ダダからベルリン・ダダへ
4 ベルリン・ダダの成立
5 大戦後のベルリン・ダダ
6 ベルリン・ダダのクライマックスとナチの始動