ポケットから出てきたミステリー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794965073
  • NDC分類 989.53
  • Cコード C0097

内容説明

こんなに味わい深いミステリーがあっただろうか―。珍種のサボテンはいかにして消えたか?赤ん坊誘拐事件の真相とは?金庫破りの達人はなぜ捕まったか?ゆかいな結婚詐欺師のおちいった罠とは?切手コレクターの哀しい人生の顛末は?人間のおかしさ、愚かさ、ぎこちなさを、とびきりのユーモアとウィットにくるんで贈る、ショート・ミステリーの名品24篇。

著者等紹介

チャペック,カレル[チャペック,カレル][Capek,Karel]
1890‐1938。二十世紀チェコを代表する作家・ジャーナリスト。園芸や旅行や演劇を愛し、「ロボット」という言葉を発明し、ナチス・ドイツと闘い、ユーモアとウィットあふれる作品をのこした

田才益夫[タサイマスオ]
1933年福岡生まれ。九州大学文学部哲学科(美学専攻)卒業。劇団俳優座をへて、チェコ文学翻訳家として現在にいたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

17
この本は、ロボット、という言葉をこの世に生み出したチェコの小説家・ジャーナリストであるカレル・チャペックによる、ユーモアとウィットに富んだ24のショートミステリ集です。どうもどこかの酒場か何かに集まって、ある人物がひとつの奇妙な話を語った後、それを受けて別な人物がまた新たな話を語り出す、という形でそれぞれの話が並べられているようなのですが、それらの繋がりはユルいです。(→)

本木英朗

16
チェコの小説家・ジャーナリストのひとりである、カレル・チャペックの短編集のひとつである。俺は2001年に一度読んでいた。人生こそ究極のミステリー! サボテン収集家、結婚詐欺師、金庫破りの達人……。ゆかいでおかしな人々が奏でる狂騒曲。痛快にして味わい深いショート・ミステリー集であるのだが……。うーん、まったく分からなかったよ、俺的には。またいつか3回目に挑戦かな、トホホ。1回目の感想がこちらです、ハイ。https://bookmeter.com/reviews/1198181182024/03/29

舟華

11
期待していなかったけれど、皮肉もきいていてなかなか面白かった。普通の短編集ではなくて、人が集まってそれぞれのお話をしているのを聞いている感覚。ミステリーとしては面白いとは言い切れないけれど、全体としては良い。2017/10/16

きら

4
チェコ出身の方が書いた文章は初めて読んだ! 訳が良かったのか、古い作品にも関わらず、軽妙、洒脱で古くささを感じさせなかった。2021/04/30

amanon

4
ミステリーとあるが、先に読んだ『出た話』と同じく、謎解きというより、登場人物のおかしみ、業の深さ、愚かさ、悲哀を独特の語り口で炙り出すことを主眼とした短編集というべきか。やはりその寓話性から星新一のショート・ショートが連想された。幾つかの短篇はオチはすぐ想像がついたのだけれど、やはりそのオチまでもっていく語り口の巧みさに魅せられた。いみじくも解説にある通り、原文の魅力的な語り口を訳文に生かすには、かなりの力量が必要ではないか?と想像される。好きな短篇を気ままに選び出して読み返すという楽しみ方もできる一冊。2012/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/490001
  • ご注意事項