出版社内容情報
古希を過ぎても恋に萌える男女、犬も食わない(?)老年夫婦の秘密、
驚くべきイマドキ家族の実態、高齢者ならではの本音の友情物語、
いるいる&あるあるシニアの加齢な日常……。
身につまされる! いるんだ、こんな人! 読みだしたら止まらない、
あなたのまわりにもありそうな39の人間模様。
シニア向け老年エッセイで人気を博す著者、渾身の超短編小説集!
内容説明
痛快!毒舌!「老齢」超短編小説集。読みだしたら止まらないあなたのまわりにもありそうな39の人間模様。
著者等紹介
小川有里[オガワユリ]
1946年高知県生まれ。介護雑誌などのライターを経て現在はエッセイストとして活躍中。テーマは、女性、家族、育児、社会現象、シニアなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
143
39からなる超短編集!60代~90代の実際の話をもとにしたと作者。もうお腹イッパイ胸やけしそうでもある。わかるぅ~や、あるある・・ある!えぇーそこまで?に、勘弁してください!まで。こうはならないぞや、もう私のこと?なんていうのもあるような・・『死んでしまえば最愛の人』最愛を誓って一緒になったのにね。そう言いながら認知症になってその人のことも分からなくなったりして(泣)私も夫が先に逝ったらそう思うのかなぁ(汗)ラストの話は考えさせられた。しかし、女は逞しい。これは間違いない!2024/03/18
ででんでん
64
表題作「死んでしまえば最愛の人」夫が死んで初めて、ぼうっとして面白くなかった夫ほどいい人はいなかった。私が何を言っても怒りもせず、私がしたいようにさせてくれた…と話す美代。私もそう思うような気がする。冴えてるとかこの人といるとおもしろいっていうのはないけど、一緒にいて大変ラクなのだ。自分が後に死ぬと思い込んでいるけど。逆に夫側から見たら私はどうなのか?そして最後の「今日も平穏無事」離れて住む年老いた親とのつきあい方が描かれ、考えさせられた。すべて実際の話をもとにした60代〜の超短編小説集。おもしろかった。2024/04/08
よつば🍀
50
目を惹く装丁とインパクト十分なタイトル。活字も大きく目に優しい。きっと面白いよね、の予想通り39篇の超短編はどれも楽しめた。なんせ60代~90代のシニア世代の実話を元にしているので、どの話もリアル。プッと噴き出すものから私の心の声を代弁したものまであるあるが一杯。39篇はどれも面白かったが特に印象に残ったのは「狙われる男」「ばば殺しトーク」「待たれる男」「<お昼>というタタカイ」「ラインくだり」「10匹狼さようなら」「選手交代」「同窓会ほらー」「強引ぐまいうえー」シニア世代の本音が満載の愛&毒の超短編集。2023/11/27
ころちくわ
24
初めての作家さん。超短編集で高齢者向けの話だからか、字が大きくて読みやすい。高齢者ならではの本音が盛りだくさんで、これから老齢期を迎える私にはとても参考になる内容で、楽しく読ませてもらいました。2024/01/31
あまみ
20
超短編集。「あとがきにかえて」を読んで、はじめて実際の話をもとにした作品群であることを知った。また作者の小川さんが1946年生まれの高齢者であることも……。 ストーリーは第3章と4章が面白いと思った。 一つ気になったのが、すべてアラビア数字を使用していたこと。狙いか、訳があるのだろうが、わたしには読みにくく違和感があった。--「1人で行く…」などいかがなものか? しかも、縦書き小説で・・・2023/12/17