内容説明
いま、空で何が起きているか?雲の名前がわかれば、知ることができる。世界気象機関(WMO)による100種類近い分類をすべて網羅。雲の写真と学術的名称を示す初めての図鑑。空好きなら誰でも見たい「大気光学現象」も、主な現象を写真で紹介。雲観察にすぐ役立つ基本的な知識やワザも解説。
目次
1 雲のカタログ(巻雲;巻積雲;巻層雲;高積雲;高層雲;乱層雲;積雲;層積雲;層雲;積乱雲;飛行機雲;一度は見たいちょっとレアな雲)
2 空を彩る大気光象(大気光象とは;虹;光環;彩雲;光芒・薄明光線;ハロ;環天頂アーク;環水平アーク;タンジェントアーク;外接ハロ;幻日;パリーアーク;幻日環;120°幻日;サンピラー;ラテラルアーク/映日)
著者等紹介
村井昭夫[ムライアキオ]
石川県金沢市生まれ。信州大学卒。気象予報士No.6926。雲好き高じて気象予報士に。日本雪氷学会、日本気象学会会員。Murai式人工雪結晶生成装置で2007年日本雪氷学会北信越支部雪氷技術賞受賞
鵜山義晃[ウヤマヨシアキ]
三重県伊賀市生まれ。京都大学卒。気象予報士No.2331。天文(特に流星の観測)から雲の世界へ。日本気象学会、日本天文学会、日本流星研究会会員。科学・天文関係の講師、指導歴多数。最近はスプライト(高々度放電現象)の撮影も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
120
世界気象機関により100種類近く分類された雲を写真で示す初の試み。命名法が紛らわしい上にその境界は大変不明瞭であり、ぱっと見では違いがわからないようなものも多い。それでも本州でこれだけ写真を集めた著者らの努力は特筆もの。超広角や魚眼レンズを駆使した積雲や層積雲の美しさや波状・放射状の広がりは圧倒的だし、アーチ雲やK-H雲などのレア種はかなり不気味。遊園地の降水雲も貴重な光景。大気光象に関してもハロやアークなど細部まで見てないとまず気づかないようなバリエーションがあるようだ。空を見る目が変わりそうな雲図鑑。2021/09/11
ケロコ
45
雲1つ無い青空は好きではない。空には雲があるからこそ色んな表情ができると思っている。この本は色々な雲の名前、発生の仕方、頻度などを細かく説明してくれているタイトル通りの雲のカタログだ。(レア度が★で記されているがいい!著者は二人とも気象予報士の資格有り。)とても全ての雲の名前は覚えられないけど、青空に浮かぶ雲だけでなく、曇り空の雲も趣有って素敵だと思わせてくれた。黄金に輝く高積雲の夕焼けが圧巻だった!雲が大好きなのである。2015/07/09
booklight
43
雲愛好家の村井昭夫、宇山義晃による雲の見分け方カタログ。まずは基本10種。命名の基本ルール①高さ(上層は「巻」中層は「高」下層はつかない)②形(かたまりは「積」、水平に広がるのは「層」)③雨(雨を伴うのは「乱」)がなるほど。これで10種はいけるかな。写真もきれいだけど、撮影のコツとかも現場感があって面白い。太陽が入るとうまく撮れないので、街頭やお玉!で隠すとか、雲の大きさを角度で表して、手を伸ばして指の大きさだと2度、握りこぶしだと5度、指を広げると10度ぐらいとか。見てより使って楽しむ雲好き向きかな。2021/05/30
赤とんぼ
42
読メに遊びにくるようになってから、みなさんの空の写真に惚れて、勢いでこのような本を買ってみました。ばらばら~と読みましたが、これは折にふれて眺めてゆきたい本です。すぐには覚えられないけれど、これを見ながら少しづつ雲の名前も憶えてゆきたいな、と思っています。でも、実際の空を見ても、どれかの判別は、なかなか難しいです。だからこそ「あ、これ!!」って時が面白いのかも。2013/10/25
り こ む ん
40
【友達からの拝借本】面白いのだけど…雲はぼぉーッと眺めているのが良いかなぁ?○○雲だ!あれは、こんな現象でかくかくしかじかなんて、頭のなかで考えるのも、イーのだけど、私のなかでは、雲はぼぉーッと眺めている感じがイーなぁーと…思うのでありました。知れば、面白いのだけどね2015/10/08