出版社内容情報
神沼克伊[カミヌマカツタダ]
著・文・その他
内容説明
世界中で起こっているマグニチュード6以上の地震の20%以上が日本列島で起こっている。また各地で前例のないほどの大雨を降らせる線状降雨帯も近年多く発生している。こうした自然災害から身を守るにはどうしたらいいのか。そのためには自然現象の起こるメカニズムと過去の災害を知ることが重要なのだ。地球科学を専門にする著者が、地震、津波、火山、気象など自然災害について考えながら、その対策をも提示する一冊。まず「敵を知る」ことからはじめよう
目次
第1章 災害から身を守る
第2章 地球とその周辺
第3章 地震災害
第4章 津波災害
第5章 火山災害
第6章 気象災害
第7章 危機管理
著者等紹介
神沼克伊[カミヌマカツタダ]
1937年神奈川県生まれ。固体地球物理学が専門。国立極地研究所ならびに総合研究大学院大学名誉教授。東京大学大学院理学研究科修了(理学博士)後に東京大学地震研究所に入所し、地震や火山噴火予知の研究を携わる。1966年の第八次南極観測隊に参加。1974年より国立極地研究所に移り、南極研究に携わる。2度の越冬を含め南極へは15回赴く。南極には「カミヌマ」の名前がついた地名が2箇所ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
53
著者は国立極地研究所ならびに総合研究大学院大学名誉教授の神沼克伊先生。2022年刊行。「地球科学者と考える災害と防災」と題し、地震・津波・火山・気象など自然災害について考えながらその対策について言及した一冊。世界中で起こっているマグニチュード6以上の地震の20%以上が日本列島で起こっているそうで、日本に住む以上はしっかりとした対策をとることが大事。自身が地震や水害についてどれだけシミュレーションしているかが重要で、想像することで何をすべきかが自然と見えてくるとのことで、まったくその通りだと思いました。2023/07/04
はやのりこ
2
2022年初版。熱海市伊豆山土石流災害など最近の情報も盛り込まれている。首都直下型地震や南海トラフ地震の詳しい解説もある。 興味深い情報が多い一方で、図が少なく文章を読み進めるのが案外辛かった。災害の原因より対策を詳細に知りたいときは、東京防災などのハンドブックを読む方がわかりやすいと思う。2023/02/12