内容説明
限界こそ、科学の可能性である。宇宙論における「人間原理」の第一人者が、宇宙の神秘、最先端テクノロジーから芸術、宗教、政治まで、あらゆる分野の“不可能”を精査し、科学史上最大の謎にして、人間の知的探究の原動力である「不可能」という核心的問題に肉薄する。
目次
1章 不可能の技
2章 進歩の希望
3章 バック・トゥ・ザ・フューチャー
4章 人間であること
5章 技術的な限界
6章 宇宙論的限界
7章 奥底にある限界
8章 不可能と人間
9章 不可能ということ―おさらい
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
58
日に20頁前後ずつ読んできた。「ジョン・D・バロウは、宇宙論と数理物理学を専門とするイギリスの天文学者・物理学者。サイエンスライター。」「ケンブリッジ大学の「新千年紀数学プロジェクト」(数理科学の社会普及を図る部門)の主宰者であり、一般向けに複数の科学解説書を著した」(Wikipediaより)2023/03/20
河童
3
難しい。人類の英知がどんなに発展しようとも、依然としてわからないことは残される。わかればわかるほど、わからないことが増えるのか?わからないことの解明が進み、わからないことの相対比率は低下していくのか?人間の生き物としての特性や観測上の限界から、科学にはわからないことがあるのはしょうがない。でもどんなことがわからないことなのか、知っておくことは有意義です。しかしなぁ、この本を読んでわからないことがわかったとしても、すでにわかっていることすらわからない私には、そもそも何がなんだかわからないのであった。要再読。2015/05/26