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内容説明
ひとは幻想なくして生きられるか。いかなるイデオロギーも、幻想に依拠せずしては成立しえない。幻想が、電脳社会の現代における主体・快楽・欲望などとどう交錯し展開するのかを、ヘーゲルとラカンを結ぶ視点から鋭利に解析する。同時に、ボスニア戦争からヒッチコック、D・リンチまでを論じ、後期資本主義のイデオロギーを多角的に照射する魅惑の思想・文化批判。
目次
1 幻想の七つのベール
2 汝の隣人を愛せ?大きなお世話だ
3 フェティシズムとその変転
4 電脳空間、あるいは存在の耐えられない閉塞
付録(崇高から滑稽へ―映画における性行為;ロベルト・シューマン―ロマン派反人間主義者;無意識の法―善の彼岸にある論理に向けて)