錬金術の世界

錬金術の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 673,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791753529
  • NDC分類 430.2
  • Cコード C1000

内容説明

古代・中世を経て現代に至る、ヨーロッパ文明の地下水脈に、人類の秘められた、夢と象徴の元型をさぐる。―近代知が見失ってきた魂の救済や生命の蘇生などをめぐる、中世の壮大かつ豊饒な知の体系を、精神分析学の成果を駆使して、深層から掘り起こし平明に解き明かした、錬金術研究の決定版。

目次

第1章 中世のサブカルチャーの古代の源泉
第2章 第一資料 作業の開始
第3章 最初あるいは地上での再誕の精神外傷
第4章 最初の結合 地上での再誕
第5章 ニグレド 「黒」の死と腐敗
第6章 アルベド 清めの白色化作業
第7章 第二あるいは月の再誕の精神外傷
第8章 第二の結合 月の再誕
第9章 キトリニタス 「黄色」の死と腐敗
第10章 第三あるいは太陽の再誕外傷
第11章 第三の結合 太陽の再誕
第12章 ルベド 「赤」の死と腐敗
第13章 死の精神外傷 第四の結合
第14章 大いなる石あるいは宇宙の石の再生
第15章 サイケデリック心理学 新しい錬金術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鏡裕之

1
錬金術といえば、化学の前段階のもの、オカルトと化学の混合物(アマルガム)というイメージを持つ人が多い。しかし、錬金術の過程は、ユング心理学として読むことができる、特に、「個性化の過程」として読むことができるという。また生物学的には受胎の瞬間や過程を描いたものとしても読むことができるそうだ。そういう心理学的な、生物学的な側面があることを、錬金術の過程を丁寧に追いながら解きあかしてくれる1冊。600頁オーバーと分厚いが、図版が多く楽しめる。ただし、錬金術の入門書として読んでは いけない。2013/10/18

小林ミノリ

0
科学と魔術が未分化だった時代から連綿と続く、錬金術の歴史を詳細に記述、豊富に遺された象徴的図像から、最新の精神分析的な手法で物質および精神の両面から真相を抉る錬金術研究の嚆矢、専門的な内容ですが図版を見るだけでも視覚的に楽しい。

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辞書のように分厚く、タイトルもオカルト臭いが中世からの科学史を詳しく解説している良書。2008/02/05

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