内容説明
世界各地の吸血鬼の民間伝承から映画・演劇・文学・医学・宗教・漫画に至るまでの吸血鬼に関する情報を集めた事典。見出し語の五十音順に排列。読んで楽しめることを意図して書いた、としている。巻末に吸血鬼に関する小説、映画、演劇、参考図書、協会・組織の各一覧がある。―世界初の吸血鬼の博物誌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
74
<再読>吸血鬼がプチマイブームなので、本棚から引っ張り出してぱらぱらと再読。当時に比べると、もはや内容が古いのですが、全然楽しめます。2019/06/10
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
3
1993年刊、邦訳は1994年。吸血鬼好きが高じて購入。世界各国の吸血鬼を網羅した読む事典。『吸血鬼ドラキュラ』しか知らない人はその多様性に驚くはず。貴族と吸血鬼を結びつけたのはおおよそブラム・ストーカーの創作で、その起源である民俗学的、伝説上の吸血鬼の項目も多々ある。本文だけで400ページを超えるボリュームに大満足…が、映画の項目が多すぎる。なお「歴史上の吸血鬼」の項目は猟奇殺人鬼の謂い。人を殺して死体を解体し、肉を喰らい、血を啜る、これが吸血鬼でなくてなんであろうか。
ext3
2
小野不由美は『屍鬼』なんて名称を一体どこから思いついたんだと思ったら、この本を読んで"Undead"の訳語に「屍鬼」が用いられているのを見て、これが参考になってたんだと気づいた。後は、ドラキュラは胸に杭を刺されて死んだんじゃ無くて、蛮刀で首を切られていた事がわかった。『吸血鬼ドラキュラ』読んでた筈なのに、何時の間にか杭で刺されて死んだと言う風に記憶が置き換わっていた。2010/10/10
quinutax
1
どこから読んでも面白い。枝葉が不健康に(褒めてます)広がってゆく博物誌こそ、博物誌の宇宙なるさまを体現している。2017/05/27
Novo
0
情報量は多かったが、15年ほど前の本ということもあり、現在から見ると物足りないように思えた。また名称の間違いも見られた。2009/05/02