感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
29
この雑誌で落語家を特集するのは珍しいと思って借りてきてみた。ざこば氏曰く、師匠は落語が好きやったからやってこれたとずっと言ってはった(88頁上段)。好きこそものの上手なれである。米團治氏曰く、落語は想像の芸ですから、落語会に足を運んでいただいてもいいし、録音を聴いても、本で読んでいただいてもいいのです。自分の頭のなかに世界が描ける。日常だが平和で幸せな空間のお話(99頁上段)という。安倍総理の急進的で攻撃的な政治は、落語家の落語でなんとかならないものだろうか?2015/07/10
a43
12
先月までに読むはずだったが……(どれだけ時間かかっているんだ) 米朝師匠の特集目当て。お弟子さんと色んな業界の方が師匠についてその芸について語る。読みたい本と、みたい映像が増えた。その芸(アレンジも含めて)には師匠のお人柄が現れているということが分析されていた。弟子から神様と慕われる米朝師匠。あの世でも謙虚な姿勢で勉強されていそうだな。2016/04/01
もくもく
5
ユリイカ2015年6月号は、桂米朝の追悼特集でした。ざこば・米團治・月亭可朝・上岡龍太郎などのインタビュー(可朝・上岡はよくぞ引っ張りだしたなぁ)や、各界の方の書き下ろし記事が、人間山脈としての米朝を描いているようで興味深かったです。 異色なのは「米朝一門の師弟愛」という記事で、これは米朝師の孫にあたる中川周氏という小学校の教諭が、大学の卒業論文で書いた文章をもとにしたモノなんだそうです。落語ファンは、偉大な芸人の残したモノに思いを馳せながら一読をお勧めいたします。2015/06/22
GO-FEET
4
お孫さんと吉坊の文章がいい。久しぶりに上岡龍太郎の肉声が聞けたのもうれしいかぎり♪2015/06/06
gibbelin
3
可朝さんインタビューの吹き返し論は東京を見た人ならでは。最後の方の「水くさい米朝」に膝を打つ。上岡龍太郎さんの「いうたげますわ」話(談志だけど)、いいなあ。アベンジャーズにそういうツッコミをする人必要と思います。お孫はんの卒論がまたむずがゆいというか、ユリイカ的でいいんだよ。2015/06/28