内容説明
現代の日常生活における、自らにとって極めて身近な事柄を、歴史的・社会的な法現象=文化現象として把握・分析し、そこからやがて地球的規模で、未来の法と文化を展望していく「観点」と「感性」を養うために。
目次
1 法の基礎と教育の力―日本法哲学史の二〇世紀を横看して(文化としての法のプロローグ;日本法哲学会のはじまりの頃;田中による法的空間論の開拓 ほか)
2 普遍的法文化探求への一試論―ヨーロッパ普通法の歴史的可能性(地球化時代の憲法と公共性;ヨーロッパ伝統理論における慣習法―歴史の中の普通法の模索;ヨーロッパ新古典法理論における試み―公共性の歴史的探求に寄せて ほか)
3 歴史社会学の可能性―歴史学と現代史(術語の整理;社会科学の特質;ロビンズの省察 ほか)