内容説明
若い詩人が文壇への足掛かりをつかんだコーヒー・ハウス、作家が執筆する作品の内容にまで影響を与えた貸本屋、多くのすぐれた詩人や作家を育て世に送りだしたリトル・マガジン、作品のあるべき姿を提示し作家を一喜一憂させた書評等々、18世紀から現代にいたるイギリス出版界の数々の話題を興味深く活写する。
目次
近代出版への歩み―18世紀から19世紀へ
コーヒー・ハウス覚書
チャップ・ブックと読者層の拡大
ブック・クラブの問題
ミューディ貸本屋のこと
新聞・雑誌連載小説
分冊小説の誕生
『ピクウィク・クラブ』の出現
古典叢書の隆盛
エヴリマンズ・ライブラリー〔ほか〕