内容説明
先端医療と人間社会はいかにして調和しうるか。クローン人間・代理母・精子売買等々、先端医療が突きつける問題に人間はどう対処すべきか―生命倫理学の現在を示し、その未来を展望する。
目次
1 生命倫理学とは何か
2 基本的概念と問題点(インフォームド・コンセント;パターナリズム;パーソン論;生命の神聖さと生命の質;医療資源の配分;ケア)
3 生命倫理学と現代社会
4 生命倫理学の展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無重力蜜柑
5
20年前に出た生命倫理学の本。学際分野らしく実存哲学や倫理学、現象学、法学や経済学、ゴリゴリの宗教家まで幅広い分野の著者から成るアンソロジー。理系の人がいないらしいのはどうなんだろう。しかし、哲学の本って20年程度なら全然「現在」の著書として読めると思って特に何も考えず手に取ったのだが、先端的な技術に依拠する生命倫理学ではそうでもなかったか。不覚。今はもう脳死が云々みたいな話とかあまり聞かないしなあ。こういう生命倫理的な話題ももう過去の物に見え始めているしやはり我々の意識も着実に変容しているのかな。2021/01/28
tooka
2
執筆者が29名で、色々な考え方が読めるのは長所。人に伝えようとしていない文章の人もいるのが短所。2006/07/01
一人
1
一通り読んだがちゃんと理解したかどうかは疑問。特にパーソン論のあたりなんかは丸め込まれた気もする。要再読。2013/06/22