出版社内容情報
村に月が出なくなったある日、なまけものの男が小さなキノコの前で居眠りをしていると…。なまけものとばけものの知恵比べ。さてさて最後に笑うのはどっち?
キノコなのに木よりも大きくなったり、溶けてしまったり。化けものだからとあなどるなかれ。シイタケやマツタケなど美味しいキノコもたくさんありますが、本当に一晩、いや数時間で溶けてしまうキノコもあります。ダイナミックな絵とともにキノコの不思議さも伝えてくれる楽しい絵本です。「まんじゅうこわい」の落語にも似た話の結末ににんまり。
著者等紹介
唯野元弘[タダノモトヒロ]
山口県生まれ。保育園や小学校での読み聞かせのほか、昔話の再話や絵本の構成などにかかわる
石川えりこ[イシカワエリコ]
福岡県生まれ。『ボタ山であそんだころ』(福音館書店)で第46回講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
30
怠け者も機転が利くと金持ちになれるという民話です。 コツコツ働いていても貧乏ぐらしの人もいれば、遊んでいるようで金が湧いてくる人もいる現代社会の縮図が入ったような民話です。 ちょっとシュールな絵が印象的ですが、あれは毒キノコだったのかどうかが気になる私は凡人でしょうか。2021/08/18
なななお
23
群馬県に伝わる昔話の再話絵本。石川えり子さんが描く表紙のバケきのこ達の迫力に惹きつけられます。ある村に遊ぶことと寝ることが大好きで、働くことが大嫌いな怠け者がおりました。ちょうどその頃、村に月が出なくなっており、バケモノのしわざじゃあ…と皆怖がっておりました。『まんじゅうこわい』のような…バケきのこはどこか『かさじぞう』のようだし、ユーモラスな昔話。村の危機を救ったのが怠け者って言うのも新鮮ですね👍2022/03/14
みつばちい
23
「まんじゅうこわい」「たのきゅう」と同じパターンでした。でも、キノコが迫力あるし、話がわかりやすいから低学年でも楽しめそうです。2019/12/26
たーちゃん
17
息子は「こわぁ…」と言っていました。2023/06/10
ふじ
17
ばけものだから息子は読まなかった。そんなに怖い話ではなく、落語のまんじゅうこわい的なとんちを使う、賢い怠け者の話。2020/01/26