内容説明
ハイテクとグローバル化が人間性を奪い、現代人の精神を貧困にしている―そう信じる人は多い。人間の脳における、進化的に古いシステムと新しいシステムという視点から、人びとの感じる生きにくさの由来を解き明かし、非観論を乗り越える方途を探る。
目次
1章 現代は適応が困難な時代?
2章 二種類の精神
3章 謀反、共存、あるいは従僕?
4章 協力と交換による繁栄へ
5章 暴力と戦争を減少させるもの
6章 文化的相互依存(グローバル化)と低文脈化
7章 事例としての日本
8章 精神の劣化?
9章 未来への期待と危惧
著者等紹介
山祐嗣[ヤマヒロシ]
1959年石川県生まれ。京都大学文学部卒業後、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学、博士(教育学)。神戸女学院大学人間科学部教授を経て、大阪市立大学文学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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