出版社内容情報
たった4種類の記号の配列・組み合わせにすぎないゲノムがどのようにして、この地球上の複雑で多様な全生命を支えるように進化したのか。その興味深い科学的探究の軌跡と最先端の成果をわかりやすく解説したゲノム入門。
内容説明
遺伝情報すべてを含むゲノムは、生命現象理解への前進基地だ。「進化」を軸に、31のキーワードで読む、ゲノムの基礎知識から研究最前線まで。
目次
第1章 生命とはなんだろうか
第2章 ゲノム研究の歴史―メンデルからヒトゲノム計画まで
第3章 ゲノムの実体
第4章 ゲノムから出発する生物学
第5章 霊長類の比較ゲノム学
第6章 ゲノムのもたらす生命観
著者等紹介
斎藤成也[サイトウナルヤ]
1957年、福井県生まれ。1979年東京大学理学部生物学科人類学課程を卒業後、同大学大学院で理学修士を取得。1982年~1986年にテキサス大学ヒューストン校へ留学し、Ph.D.を取得。帰国後、日本学術振興会特別研究員、東京大学理学部生物学科助手を経て、1991年国立遺伝学研究所に進化遺伝研究部門助教授として赴任。日本DNAデータバンク(DDBJ)の運営にも参加する。2002年から同研究所集団遺伝研究部門教授(現職)。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻の教授も兼ねる。人類進化を中心とする遺伝子とゲノムの進化を研究している。2004年、第12回木原記念財団学術賞受賞
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