理科を歩む―歴史に学ぶ

個数:

理科を歩む―歴史に学ぶ

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788507661
  • NDC分類 402
  • Cコード C1040

出版社内容情報

 この国の理科教育はどんどん貧しくなっている。理科教育が学校の中だけに閉じこめられているのです。その何よりの証拠は科学雑誌の衰退です。ほとんど壊滅状態です。そういう日本にも、かつて理科に燃えた時代がありました。新しい思想を自分たちのものにしようと外国に行って研究し、帰ってくるとそれを雑誌などに発表して社会に広め、何よりも子どもたちに伝えようとする人々がいたのです。本書は、二十世紀の物理学革命に参加し、日本の科学を創り上げた、このような人たちの足跡をたどり直して、これからの理科=科学教育のあり方を考えようとするものです。同時発売の『理科が危ない』の姉妹編。

 「・・・・・・理科教育が学校の中に閉じ込められている。何よりの証拠は、科学雑誌の衰退である。科学雑誌は、理科の構造や、構造の成り立ちの歴史を横から照射することができる。だから、理科教育が正常に行われていたら科学雑誌の需要も大いにあるはずだと考えられる。ところが日本は科学雑誌に関しては貧乏国である。さきごろ科学雑誌『サイアス』が倒れた。たくさんの教師や科学者・技術者を育てた科学雑誌『自然』は一九八四年五月に倒れたままである。
 明治の先人たちは、理科の雑誌をだし、誌上で論争し、街にでて講演するなど理科を学校の外に出すことに熱心だった。江戸時代の先覚者たちが、いかに外来の新思想をとりこむことに力を尽くしたか。彼らは翻訳をしたが、単なる翻訳者ではなかった。(「はじめに」より)

----------------------------------------------------------------

 【関連書籍】
 『 里川の可能性 』 鳥越皓之ほか編 (定価2310円 2006)
 『 みんなでホタルダス 』 水と文化研究会編 (定価2625円 2000)
 『 間違いだらけ学習論 』 西林克彦著 (定価1890円 1994)

内容説明

こんなに科学に燃えた時代があった!この国の理科教育はどんどん貧しくなっている。二十世紀の物理学革命に参加し、日本の科学を創り上げた人々の足跡をたどり直して、これからの理科=科学教育のあり方を考える。

目次

1 理科的思考(物理学事始;古本のすすめ;中国科学技術館;少年宮、奥林匹克… ほか)
2 科学した人々(人間サイズの物理学;世紀末の伝記ブーム;とらわれない発想;仁科芳雄と開かれた学問 ほか)
3 理科と文科のあいだ(光の圧力と漱石と寅彦;寺田寅彦の担っていたもの・担うもの)

著者等紹介

江沢洋[エザワヒロシ]
1932年、東京に生まれる。1960年、東京大学大学院数物系研究科物理学課程修了、理学博士。現在、学習院大学理学部教授。専門は理論物理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。