出版社内容情報
クローン羊、DNA鑑定、ヒトゲノムの解読、遺伝子治療。こうしたニュー スが、しばしば大きく報道されていますが、これらは人類の明日を左右する 重要な科学的発展らしいのに、私たちには分からないことばかりです。遺伝 子科学は、社会と心にどういう問題を投げかけているのか、遺伝子はどこま で人間を決めているのか、科学者たちはどう考えているのか、最新の動きを フォローしつつわかりやすく語る「遺伝子問題」への入門書です。著者は毎 日新聞科学部の記者で、東大大学院にて遺伝と社会の関連を研究。
・「遺伝子にかかわる人の心理学など独特の視点からのことも書かれている。遺伝子は実に奥の深いものであり、副題にあるように「人間を問い直す」手がかりになると思う。」(2000年8月13日日本経済新聞、編集委員 中村雅美氏評)
・2000年7月2日毎日新聞書評欄、村上陽一郎氏評
・「U-way」(ユナイテッド航空機内誌)2000.8月
・「看護学雑誌」 2000.9月号
・長崎新聞 2000.7.16
・「看護」2000.9月号 牧野賢治氏評
・日本経済新聞 2001.1.1 「このテーマ、私が選んだ3冊」
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【関連書籍】
『 ゲノムと進化 』 斉藤成也著 (定価1943円 2004)
『 遺伝子は私たちをどこまで支配しているか 』 クラーク、グルンスタイン著 (定価3990円 2003)
『 社会生物学の勝利 』 オルコック著 (定価3990円 2003)
【新 刊】
『 関わる [生命誌]年刊号49-52 』 中村桂子編集 (定価1600円 2007.4月)
内容説明
遺伝子はどこまであなたを決めているか?遺伝子治療は癌やエイズの福音となるか?差別やプライバシーの侵害は防げるか?遺伝子情報の商業化にどう対応するか?ヒトゲノム計画はもはや他人ごとではない。
目次
1章 ヒトゲノム計画とは?
2章 病気の遺伝子をつきとめる
3章 体質の遺伝子
4章 心の遺伝子
5章 遺伝子診断
6章 遺伝子治療
7章 揺れる遺伝子―遺伝か環境か
8章 性差と遺伝子
9章 DNA鑑定
10章 遺伝子・社会・生命倫理
11章 遺伝子の心理学