出版社内容情報
すぐれた絵本は発達心理学の宝庫です。絵本には、子どもの心の成長、自己との対話や空想遊びが驚くほど的確に描かれているのです。では心理学は、絵本のなかの子どもの姿をどう読みとるか。統計や数字には還元できない子どもの心の発達を、「物語」として生き生きと捉える「絵本心理学」がここに誕生しました。絵も多数挿入されて楽しく読めます。
絵本は、言葉と絵で構成された芸術作品です。もちろんすべての絵本ではありませんが、丹念に見ていくと作家や画家が子どもの発達を考える上で重要な主題を実にていねいに拾い上げています。日常生活の印象的なエピソードを絵と言葉の語りによって浮き彫りにし、それを描いた作家や画家の民族・文化・歴史などの背景を内側に含んだまま、子どもの心や発達についての解釈や意味づけが行われているのです。(本文より)
・「「絵本という多くの読者に支えられた文化財を手がかりに、そのなかにみられる発達観をモデルにしつつ、子どもを個においてとらえる」ことを、柔らかく、深く試みた研究書である。」(京都新聞 2000.5.7 落合恵子氏評 同記事、福井、中国(5.14))
・「プチ タンファン」2000.6月号氏評
・徳島新聞 2000.5.23
・「週刊読書人」2000.6.2 友定啓子氏評
・「出版ニュース」2000.5.中下
・「日本教育」2000.7.21 楠 茂宣氏評
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【関連書籍】
『 エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学 』 岡本依子ほか著 (定価1995円 2004)
『 ことばの前のことば 』 やまだようこ著 (定価2730円 1987)
『 二歳半という年齢 』 久保田正人著 (定価2310円 初版1993を復刊)
内容説明
子どもの真実は絵本のなかにある。「子どもの心を理解するための絵本データベース」CD‐ROM付。
目次
第1章 「絵本心理学」をめざして
第2章 子どもの心を理解するための絵本データベース
第3章 絵本は子どもが「自己と対話する」ことをどのように描いているか
第4章 絵本は子どもの空想遊びをどのように描いているか
第5章 自分のなかに発達を読む
終章 絵本心理学のために
感想・レビュー
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