男性作家を読む―フェミニズム批評の成熟へ

江種 満子/関 礼子【ほか著】

新曜社（1994/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 289,／高さ 20cm
• 商品コード 9784788504998
• NDC分類 910.26
• Cコード C1095

出版社内容情報

　フェミニズム批評が近代文学批評に与える衝撃力を存分に示す好評の論集第２弾。藤村，太宰，横光，志賀，金子ら９人の男性作家の「名作」にひそむ戦略と罠を精緻な読みによって暴き出し，テクストの素材でしかなかった女たちの生身の姿を甦らせる。

　・「Women's　EYE」94.12月　小田亜佐子氏
　・朝日新聞　夕刊　94.11.11　特集 「学問を歩くフェミニズム批評のゆくえ」大上朝美氏
　・「出版ニュース」94.11中
　・「週刊読書人」94.11.18　黒澤亜里子氏評
　・北海道新聞　94.11.6　石倉美智子氏評
　・「図書新聞」94.10.22
　・神奈川新聞　94.10.9

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　【関連書籍】
　『 帝国と暗殺 』　内藤千珠子著　（定価3990円 2005）
　『 講座 森鴎外 全3巻 』　平岡敏夫ほか編　（1997）
　『 日本の母 』　平川祐弘ほか編　（定価5775円 1997）

内容説明

「名作」の深層にひそむ罠、戦略、可能性。島崎藤村、太宰治、金子光晴ら男性作家の文学テクストに対峙しつつ、フェミニズム批評の成熟へむけて女性たちのことばを精緻に織り上げる。

目次

誘惑と告白―『新生』のテクスト戦略
男性＝男声物語としての『人間失格』
聴く男・語る女・書く男性作家―徳田秋声『縮図』を読む
他者としての〈女〉たち―小林秀雄『オフェリヤ遺文』を読む
『半日』（森鴎外）の磁場
『お目出たき人』の恋と『世間知らず』の結婚
『范の犯罪』（志賀直哉）と性の政治
『悲しみの代価』（横光利一）をめぐる性とテクストの政治学
金子光晴におけるジェンダーと境界的思考―「自伝三部作」を中心に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[396ay]

大学図書館より。卒論用に「他者としての<女>たちー小林秀雄『オフェリヤ遺文』を読む」だけこぴったけどそんなに役に立たなさそう…？この本自体はめちゃめちゃおもしろそう。

2020/12/04