鍵盤を駆ける手―社会学者による現象学的ジャズ・ピアノ入門

鍵盤を駆ける手―社会学者による現象学的ジャズ・ピアノ入門

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788504370
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C3073

内容説明

社会学から出てより広い学際的方法へと発展しつつあるエスノメソドロジーの鬼才が、自らジャズ・ピアノに入門して、人間の行為の中で最も言語化しにくい身体技法の習熟の過程、即興的な芸と手練の獲得の過程を克明に内省し、記述した稀有の記録。

目次

1 事始め
2 響きを求める
3 ジャズを求める
付録(座談会『サドナウはこう読む』 山下洋輔・相倉久人;用語と概要;『鍵盤を駆ける手』と民族音楽学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

29
ジャズの即興演奏における手仕事の綿密な記述。目が動くと同時に手も対応して動くようになった時、初めて手は存在すると言える。次から次への掴んでいくという行為にとって決定的なことはテンポに従うこと。ものごとをじっくり吟味して、さらに吟味した結果そのものを吟味する。身体による時間に沿った分節行為が語る、書く、旋律を作る、という事柄を形成する。演奏しながら歌え。2016/11/28

文狸

1
ジャズ・ピアノにおける即興演奏(パフォーマンス)を身につけていく過程を、現象学的反省に基づいて記述した、エスノメソドロジー研究。本書末尾にある解説のような「サドナウは即興を続けることに執心していて、その結果として出来上がった旋律には関心がない」みたいな批判の仕方は、私が音楽という分野において浅学のためできない。だがどのように鍵盤の上で手を動かしていくのかを徹底的に内省し、それを言語化していく書き振りは、自分の研究テーマと通じることが多く、今後参照することもあるだろうと思った。2023/12/17

Norihiko Shr

1
http://blogs.yahoo.co.jp/puzz_l_riddle/55528869.html2016/09/30

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