ノイズ・ウォー―ノイズ・ミュージックとその展開

ノイズ・ウォー―ノイズ・ミュージックとその展開

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 225,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784787270351
  • NDC分類 763.9
  • Cコード C0073

出版社内容情報

ノイズとサブリミナル効果、「無音」レコード、メール・ミュージック、地下ラジオ・ネットワークの展開──。70年代後半の胎動期からその進化・波及のさままでを冷徹に凝視し、ノイズの言語化に挑む、初のノイズ・ミュージック論。

1 コントロールとパワーの音楽 ノイズの反情報アタック
 (1)ウィリアム・S・バロウズとアレイスター・クロウリー
 (2)インダストリアル・ミュージックの嚆矢
 (3)コントロール機能をパワフル・エクスタシー

2 パワー・エレクトロニクスの夜明け
 (1)エレクトロ・ノイズ・ミニマリスム
 (2)ノイズ・アート・パフォーマンス・アルシーヴ
 (3)スペインの伝説的機械偏執狂
 (4)暴力、熱狂、アジテーション、現状破壊
 (5)情報神経ノイズの識閾下攻撃

3 バイオニック・ノイズ
 (1)音の秘教リサーチ
 (2)テクノ・アポカリプスの挽歌
 (3)メタル錬音術
 (4)肉体を撃つ祝祭の演劇

4 メール・ミュージックと地下ラジオ・ネットワーク
 (1)アンチ・インフォメーション&アヴァンギャルド・ラジオ
 (2)メール・アート1983
 (3)オーディオ・ネットワーキング1980s

5 音のディストラクト
 (1)ノイズ1987
 (2)ノイズ・コラージュ
 (3)交通するノイズ

6 サブリミナル・ノイズの犯罪
 (1)メディアと“殺人テープ”
 (

内容説明

ノイズとサブリミナル効果、「無音」レコード、メール・ミュージックの展開―。胎動期からその進化・波及のさままでを冷徹に凝視し、ノイズの言説化に挑む初のノイズ・ミュージック論。

目次

1 コントロールとパワーの音楽
2 パワー・エレクトロニクスの夜明け
3 バイオニック・ノイズ
4 メール・ミュージックと地下ラジオ・ネットワーク
5 音のディストラクト
6 サブリミナル・ノイズの犯罪
7 ノイズ・エレクトロニクス史観
8 モホリ・ナギとレコードの破壊
9 アンタイ・レコーズ
10 ノイズ・ネットワーク1990‐91
11 ノイズとキッチュ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたち野郎

4
【速読】レコード盤に山ができてるとか、もう聴くためには買わないでしょうというか、つまりレコードを聴く行為はフェティシズムでくくられるべきであり、音楽の流通形態もまた彼らの表現に反映されてるんですね。ノイズほど明確な意図を持った音楽も珍しい。やはり現代音楽との近似性があると思います。ロック界隈でいえばレジデンツのような感じか。もちろんヤサグレ系ノイズもあるのでしょうが。一番のお気に入りは、一家皆殺し事件で警察に聴取された、と嘘をつき続けたバンドの小話。2015/04/17

sakusya

4
ノイズとはピーガー砂嵐の、あのノイズである。アンチ・ミュージックの一つとしてジャンルにまでなったノイズの誕生から本書が書かれた段階での最新の事情までを小難しく書いた本。半分も理解できない。が、面白いネタは豊富にある。ノイズは音楽以外でも表現できる事がアンタイ・レコードの章として設けられており、「ひょっとしてそれはギャグでやっているのか?」とツッコミを入れたくなること必至。だが、やってる当人らはおそらく本気だろう。ノイジャン必読、ではない。そもそもノイズから意味性を廃したのは日本だ。貸出中。早く読んで返せ。

ミテイナリコ

0
ノイズミュージック専門の変遷と解説。 無価値であることの価値。2016/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/422165
  • ご注意事項