出版社内容情報
奈良絵本とは、御伽草子などの庶民的文芸の興隆にともない、室町時代末期から江戸時代前期にかけて作られた濃彩色絵入の写本で、本書は、龍谷大学図書館に現存する7作品8本の伝本を影印・翻刻にて広く研究の場に提供する。解説では、各本の伝本としての系統や本文の特質について明かす。
目次
上(竹取物語(中川文庫本)
竹取物語(三冊完本)
ちやうこんか(長恨歌))
下(住よし物語(住吉物語)
ふしの人あな(富士の人穴)
志加物語(志賀物語)
ふんしやう(文正草子)
うらしま(浦嶋太郎物語))