内容説明
この本には、対馬回廊を中心に、人の移動と環境との関係に注目した最近の研究がしたためられている。それは、１９９２年の１２月５日と６日にかけて長崎市で行われた、文部省重点領域研究第７回公開シンポジウム「民族移動と環境―対馬回廊を巡る自然と人」で発表された成果が掲載されている。
目次
序章 地球環境の危機と環境難民
第１章 日本人の形成と民族移動（日本人の成り立ち；ウイルスと人間；遺伝子からみた民族移動；犬から探る日本人の起源；稲の来た道）
第２章 騎馬民族をめぐって（古代騎馬術の伝播と変遷；騎馬民族は来た？）
第３章 対馬海峡をめぐる人と自然（対馬海峡と古代の国際交流；対馬をめぐる植物地理；東シナ海沿岸の環境変遷；花粉分析からみた北部九州の気候変動）
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