おおきな木

おおきな木

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊/高さ 23cm
  • 商品コード 9784784101481
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

147
この作家の者は「ぼくを探しに」という本を読んだことがあるのですが、この本はまだでした。単色ですが何とも言えない味があります。子供がこの木と対話しながら大きくなって、最後に年寄りになってもこの木のそばに来て、ほろりとさせてくれる気がします。村上さんが訳しているとは気が付きませんでした。小さい子供よりもアダルト向けのような気もします。2016/11/18

145
少年が年を老いて、木がもはや幹だけになってもまだ「坊や」に与えられるものを与えようとする木の無償の愛がなんとなく切ない。母親が子供に対し永遠に無償の愛を与えるのと同じ。自分の身に置き換えてしまった。少年、幹だけの姿の木をどう感じたんだろう?2015/05/03

パフちゃん@かのん変更

126
本田錦一郎訳。村上春樹訳と読み比べ。わたしはこちらの方が好き。優しくて詩的な印象。対する村上訳は固い感じ。お話はリンゴの木と一人の人間(ちびっこから老人まで)との交流。常に少年側が働きかけ、木が愛情を与えている。「しあわせの王子」みたいにひたすら与える。リンゴの実を与え、枝を与え、幹を与え・・・そのあたり、とても切ないのですが、最後の切り株になってしまった木は老人になった少年とまた交流できて幸せに感じている。原文を読んでみたい。2014/05/04

Willie the Wildcat

108
読後、次男は「木が少しかわいそうな気がするけど、木はこの少年にいつも何かしたかったんだから幸せだったのかなぁ・・・」とのこと。見返りを求めることなく自分のできることで相手を支える。それでも少し寂しさを感じるのは、少年から感謝の気持ちがあまり感じられない点。これが次男の感想の「・・・」につながるような気がする。時間を置いて再読するとより理解が深まるかもしれない。2012/04/06

ビブリッサ

102
欲しい欲しいという坊や、与えつくす林檎の木。理不尽だと怒る人もいるだろう、お互いバカだと呆れる人もいるだろう。だけど、母は子のためなら死んでも良い。子の幸せが、高々己の小さな命で約束されるなら歓びさえ感じて差し出そう。愛しい子、抱きしめ全てを注ぎ尽くし、どんな不幸からも遠ざけてあげよう。生きていてくれるだけで、ああ、どんなに幸せな私だろう。慈悲と慈愛が連綿と受け継がれて命は続いてきたのだと思う。無神論者で無宗教が信条の私だが、この話の中にある「おおきな愛」は必ずあると確信している。2016/06/06

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