内容説明
今日の代表的詩人を網羅し、時代の言葉の可能性を最も遠くまで展望した、最大かつ最高度の詩集シリーズ。
目次
詩集「ラッキョウの恩返し」から
詩集「アトランティスは水くさい!」から
詩集「夜ごとふとる女」から
詩集「(お)もろい夫婦」から
詩集「ターミナル」全篇
「未刊詩篇」
エッセイ
作品論・詩人論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
7
詩など読んだことない私でも愉しめる。なんだか手製の人形劇でも見ているようだ。例えば「ラヴジュース、ラヴコーラ」という詩。語り手のトシコは失業していて外国人の男とデキている。気紛れにエイズ検査を受けるが、添加物や環境汚染には全く関心がない。かと思うと「違法行為」をやたら気にする。最後は「コンビニ強盗になったのは誰だったっけ」と呟く。小心なのか大胆なのかわからないトシコのことがとても気になる。どの詩もそうだけど、「姉さんはいった」「シグナル」「静かな家」など心に直接響く詩だ。できれば誰かの肉声で聞いてみたい。2013/04/28
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4
パワーワード満載2020/12/27
kazutox
3
ネットのどこかで「猫の休日」(本書23ページ)を読んで気になったので読みました。1999年刊、1984年から1997年の5つの詩集から。すごい才能です。この才能に何十年も気づかなかったとは、しまった、失敗したなあ、という感想です。(吉祥寺・古書防破堤で入手)2022/06/03
岡部淳太郎
2
この人の詩は面白い。面白い詩なんてあるのかと疑う人はとりあえず読め。2000/01/05