出版社内容情報
絵の具で描かれた青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、絵本ならではの夢と感動をもたらしてくれる。作者が孫のために作ったという人間愛あふれる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
133
シンプルで美しい絵本。原題Little Blue and Little Yellow.抽象的な色の断片が、ページをめくるごとに愛しくみえてきます。あおくんときいろちゃん。お互いが大好きだから一つになります。でも、相手を自分の色に染めてしまうこともなく、相手の色に染まってしまうこともなく、お互いが歩み寄って新しいものに生まれ変わる。深いなあ♪ それが大人には理解されないのは悲しい。気がつかないうちに固定観念に縛られて、不自由になってしまうのだね。他者を理解するって難しい。2015/03/22
gtn
97
子は友達と交わってこそ成長するが、親はその変化に戸惑う。しかし、自分が歩んできた道であることに気付くと、困惑が喜びに変わる。2020/04/03
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
96
まったりカフェにて♪色をキャラクターに仕立てるなんてシンプルだけど、発想がユニーク☆絵の具の試し塗りみたいなライトさで、赤ちゃんがほわ~っと描いたみたいな優しいまるで♪「あおくん」と「きいろちゃん」ていう名前が可愛い♪うれしくてみどりになったり、悲しくてあおときいろの涙が出たり・・・!なんか「ドラえもん」を思い出した!(笑 なんかほっこりする絵本♪2013/04/12
Kawai Hideki
82
あおくんときいろちゃん、仲が良過ぎてみどりになっちゃった。すると、双方の親は見分けがつかなくて、「みどりはうちの子じゃない」と言い出してしまう。仲良き事は美しきかな絵本。親は拒絶するのだが、オレンジちゃんはみどりになったあおくんときいろちゃんと、割と普通に一緒に遊んでいるのも面白い。2013/09/29
greenish 🌿
80
【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№005 仲良しのあおくんときいろちゃん。いっしょにいるのが楽しくて・・・ ---青と黄の絵の具をちょんちょんと置いていったシンプルな絵。そこから伝わる物語は優しくて深い。《あおくんときいろちゃん、うれしくて、うれしくて、みどりになりました》 色が合わさると変化する、そんな概念的なことの他に、人と人の繋がりも教えてくれるようです。作者レオ・レオーニとお孫さんの偶然から生まれた作品。子供たちの他愛もないいたずらの中にも、素敵な世界が存在するのですね。2013/12/07