めるくまーる 樋口由紀子句集

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  • サイズ 46判/ページ数 85p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781411040
  • NDC分類 911.46
  • Cコード C0092

出版社内容情報

◆第七句集

『めるくまーる』は【作樋口由紀子・演出野間幸恵】で出来上がったものです。私にとっての「めるくまーる…◆第七句集

『めるくまーる』は【作樋口由紀子・演出野間幸恵】で出来上がったものです。私にとっての「めるくまーる」です。

(あとがき)



◆収録作品

ちょうど来た鯛 ちょうど来る正月

蓮根によく似たものに近づきたい

夕方は斜めに立つといい気分

困惑を眠らせている金盥

短いならば短いように舟に積む

老人は転んでしまう月の山

大きな家に入っていくのはどの蒲団

アフリカのダンスをしよう鳥が来る

前足はさもしいゆえに考える

筆順はまちがってるけど朝である

樋口由紀子[]
著・文・その他

著者等紹介

樋口由紀子[ヒグチユキコ]
1953年生。「晴」編集発行人。「豈」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あなた

2
「蒲団から人が出てきて集まった」「すべらないすべらないよう家の中」「今家に卵は何個あるでしょう」樋口川柳の世界において、家、というものはリスクが高い。家のリスクを計るのが現代川柳とも言えるかもしれない。ふとんからひとが出てくるし、あちこち無作為にすべりまくるし、卵をちゃんとカウントしなければ/しても無秩序状態かも。オズの魔法使いをもじれば「家ほどふあん/ふおんなところはない」になる。しかし身を守るすべはたぶんない。「前転で近づいてくる中近東」なにもしなくてもふあんとふおんはやってくる。2021/11/22

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