出版社内容情報
昨今のニュースにより、まるで犯罪者予備軍のようなイメージを
持たれてしまっているひきこもり。
だが当事者の声がきちんと伝えられるならば、
ひきこもりは決して特別な現象ではなく、当事者や家族が抱える問題は、
どの家庭にも起こりうる普遍的なことであることがわかるだろう。
本書は、ひきこもり当事者自らが、ひきこもり状態にある時の現象の話
だけではなく、ひきこもりに至るまで、また、その状態を抜け出すまでの
軌跡を語った、ライフストーリーである。
これまでのステレオタイプには収まらず、そして、そこに至るまでの
理由と現象も多様化していることが浮き彫りにされる。
内容説明
家族や社会との関係を断ち、一人部屋にこもっているというイメージを持たれているひきこもりの当事者だが、彼ら自身の声に耳を傾けることで、そこに至るまでの理由も現象もステレオタイプでは捉えられないほど多様化していることを浮き彫りにするルポ。ひきこもり状態にある時の話だけではなく、ひきこもりに至るまで、そしてその状態を抜け出すまでの軌跡を、本人自身が語るライフストーリー。自分の人生を自ら選び取り、主体的に生きていくには。
目次
第1章 いじめに狂わされた人生(閉鎖病棟で自由奪われ;キレるのが面白いといじめ ほか)
第2章 母子二代でひきこもりを経験(よもや息子がひきこもるとは;夢は白衣の天使 ほか)
第3章 居場所との出会いで新たな人生(評価されるのがうれしかった;私立中学進学でいじめ抜け出る ほか)
第4章 中高年のひきこもりは置き去り(怒りの吐き出し方が分からない;体罰、いじめ、授業は“お客さん” ほか)
第5章 声を上げ始めた当事者(いつも頭の中に死がぼんやり浮かぶ;多様な生き方を目にして気が楽に ほか)
著者等紹介
保坂渉[ホサカワタル]
1954年生まれ。79年共同通信社入社。社会部、編集委員室編集員などを経て、現在はフリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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