内容説明
あの曲は、なぜこうも聴き手の心をつかむのか―80年代音楽の魅力を徹底的に解体し分析する、話題の音楽評論家による80年代音楽サイト「リマインダー」人気連載の単行本化!
目次
デビュー曲のどアタマの音符に込められた佐野元春の大発明
効果絶大!オフコースの「Yes・No」は歌い出しからいきなり半音上転調
米米CLUB「浪漫飛行」を印象付けた傑作ベース・リフの“ファ”
尾崎豊をスターダムに押し上げた「卒業」、その秘密は“哀愁のソ#”
秋元康の長期政権は「Aメロからサビに渡された10文字」から始まった
「夜明けのMEW」にみる、1986年の秋元康のほとばしる才気
中村あゆみ「翼の折れたエンジェル」が持つ奇跡的フレーズの音楽性
山下達郎がもたらした響き、80年代を彩るメジャーセブンス
80年代最強イントロ=渡辺美里「My Revolution」に隠された秘密
80年代という時代の響き、9th(ナインス)の魔術師玉置浩二〔ほか〕
著者等紹介
スージー鈴木[スージースズキ]
1966年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポップノア@背番号16
64
日曜21時にBS12chにて絶賛放送中の「ザ·カセットテープ·ミュージック」でお馴染み(?)のスージーさん。他とは違った切り口で80'sの流行歌をコミカルに分析。音楽的素養が無くても充分楽しめます。興味深い題材を挙げると「最強イントロ『My Revolution』に隠された秘密」「ソングライター鶴久政治の魅力」「どアタマの音符に込められた佐野元春の大発明」「『ラスト·クリスマス』を名曲にした9thの魔法」「『ガラスの林檎』の変態性」「80年代イントロなんでもベスト3」等々。著者の益々のご活躍を期待します。2020/11/19
Sam
47
自分が一番音楽を聴いていた80年代。その解説書ということで読んでみた。そういやこの著者の「桑田佳祐論」は意外と面白かったし。で、早速読んでみると、「佐野元春の革新的な符割り」という話から始まって、「哀愁のソ♯」、メジャーセブンスやsus4イントロの流行、「胸キュン♪ミファミレド」などなど、なるほど!の連続。面白かったです。沢田研二の「お前にチェックイン」の最初のコーラスを唄っているのが佐野元春、大沢誉志幸、伊藤銀次という話にはビックリした。2024/03/16
ひよ亭
22
ザ カセットテープミュージックで知った筆者なのだが、ヘタな音楽指南書より解りやすいしためになる。スージー鈴木氏の思い入れなんかも書いてあり興味深い。彼にハマりそうです。2021/05/19
阿部義彦
17
スージーさんは、私より5歳歳下なんですね。音楽評論家として活躍しており、最近のジャパニーズシティポップの文脈からも注目を集めています。この本でも山下達郎、佐野元春、伊藤銀次、ユーミン等が取り上げられています。テーマも面白く、カノン進行での一席では、カノン進行の父を村井邦彦、母を荒井由実、息子が山下達郎にはなるほどと唸りました。勿論プロコル・ハルムの「青い影」に触れるのもわすれていませんよ!あと大瀧詠一さんにサインをねだったら、君とは対等な関係になりそうだからサインはしません。と言われたなんて、凄いです。2022/03/27
'75s'85s
11
読んだ「1984年の歌謡曲」がなかったので、、、持ってる未読のこの本で(笑)、1984年4月から半年間やってた放送部で、テレビから直接録音したアニメの主題歌を、午前の20分休憩によく流したな〜(笑)、「ギザギザハートの子守唄」をスーパーで聞いた時は、歌詞に聴き入ってしまったな〜(笑)、初めてベストテンを見たのはアルフィーの「Starship〜光を求めて〜」からだったな〜(笑)、売野雅勇さんの歌詞で好きなの多かった、、、一回テレビで「アルフィーの歌詞は意味が分からない」って批判してられたけど(笑)2023/05/17