出版社内容情報
エコクリティシズムに環大西洋的交流を…エコロジーの源泉、イギリス・アメリカのロマン主義に環境文学/思想の相互作用を考究。
内容説明
地球規模の環境問題が深刻化する現在、進展めざましい「エコクリティシズム」に、環大西洋的(トランスアトランティック)交流の視点を導入。エコロジー思想の源泉のひとつ、イギリス・ロマン主義とアメリカのロマン主義(アメリカン・ルネサンス)の環境文学・環境思想の相互作用、浸透を分析。20世紀以降の自然保護運動や環境意識に与えた影響、現代の環境批評に繋がる観点を捉える。
目次
第1部 環大西洋の言語空間―自然・精神・歴史(「見えざる世界の証明」―スヴェーデンボリ、ブレイク、エマソン;「歴史」の解体―エマソンの自然像と環大西洋思想の文脈 ほか)
第2部 物語る自然のトランスアトランティックな共鳴(ミルトン、コウルリッジ、ソロー―レテの川から難破の浜辺へ;ワーズワスからソローへ―「躍動する物質」のロマン主義的系譜 ほか)
第3部 自然と人の持続可能な関係性に向けて(環大西洋の田園共和主義と北方の原野―ウルストンクラフトの環境意識;鯨のエコロジー―『白鯨』のテクノロジーとエコノミー ほか)
コーダ 経験主義、情報管理、環境人文学
著者等紹介
吉川朗子[ヨシカワサエコ]
神戸市外国語大学外国語学部教授
川津雅江[カワツマサエ]
名古屋経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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