出版社内容情報
親善野球の日米野球でも開催後わずか数年で日米開戦に。本書は野球と戦況記事とを交錯させ、より立体的に時代の空気を浮び上らすついに「野球の神様」ベーブ・ルース来日!
読売新聞社による2回目の日米野球(昭和9年)は、
神様ルースの来日という悲願を実現することができた
という点で大成功であった。
戦前期において、二回にわたって読売新聞社によって開催
された日米野球(昭和6年、9年)……
日米野球は親善野球と銘打っていたが、開催後わずか数年で
日米開戦にいたった。そのギャップが著者を執筆へと
衝き動かしたのである。
根底にあるのは「野球と戦争」という構図。
その問題を考えるに当って、戦前の日米野球を取りまく背景を
描出することから始めて、生と死、娯楽と憂慮という
コントラストが本書をささえる主旋律となる。
また当時の人びとにとっての日常(就職難、受験競争、
女性たちの声など)を、野球や満州の戦況記事と交錯させ、
より立体的に時代の「空気」を浮び上らせようと
試みたのが、この本である。
第1章 日米野球(昭和6年)を終えて
第2章 日米両チームの編成
第3章 全米オールスターチーム帝都で大歓迎
第4章 日米野球(第1戦?8戦)
第5章 日米野球(第9戦?18戦)
第6章 職業野球団の誕生
中西 満貴典[ナカニシ ミキノリ]
著・文・その他
内容説明
讀賣新聞社による第2回目の「日米野球」が昭和9年(1934年)に開催。しかし「親善野球」と銘打っていたはずがわずか数年で日米開戦へ。戦前の日米野球を取りまく背景、社会の諸相(言論、風俗、大事業など)を、新聞記事を交差させながら当時の「空気」を描出する。
目次
第1章 日米野球(昭和六年)を終えて
第2章 日米両チームの編成
第3章 全米オールスターチーム帝都で大歓迎
第4章 日米野球(第一戦~第八戦)
第5章 日米野球(第九戦~十八戦)
第6章 職業野球団の誕生
著者等紹介
中西満貴典[ナカニシミキノリ]
1953年愛知県生まれ。名古屋大学工学部卒業。名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。博士(学術)。(株)富士電機製造を経て、愛知県立岡崎高等学校などで教鞭を執る。現在、岐阜市立女子短期大学英語英文学科教授。専門はレトリック批評、記号論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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