内容説明
本書は、特定の理論や技法よりもさまざまな療法に共通な要因、すなわち受容・支持・脱感作・洞察・強化など、また、治療者自身の要因、すなわちそのありようの方が重要なようだとされるその治療者のありようにかかわり、カウンセリングや心理療法と言えば受容、共感、一般に、受容せよ、共感せよと言われるその原典であるとされるロジャーズの論文「治療的人格変化の必要十分条件」を読み直してみます。
目次
クライアント中心療法と論文「治療的人格変化の必要十分条件」
論文「治療的人格変化の必要十分条件」の概要と構成
論文の題名「治療的人格変化の必要十分条件」をめぐって
第一節「はじめに」をめぐって
第二節「問題」をめぐって
第三節「条件」をめぐって
第一条件「関係」をめぐって〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不動 明
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この本はロジャーズの論文『治療的人格変化の必要十分条件』についての論文?なので読み始めた時は慣れない論文調に面食らってしまい最後まで読了出来るか心配しましたがなんとか出来ました。前半部と後半部は論文調な書き方に読んでいて頭が痛くなりましたが中盤あたりは砕けた文章で読みやすかったと思いました。このロジャーズの論文については今SNSの世界で調べたらもっと簡単に書かれた要約が沢山あり、敢えてこの本にトライしなくても良いかも知れませんが、ここまでロジャーズの論文について書かれたモノを読むのはいい読書体験でした。2015/07/09