なぜ直感のほうが上手くいくのか?―無意識の知性が決めている

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772695206
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0033

内容説明

投資、買い物、広告、恋愛、医療etcにすぐ役立つ。直感を生む「ヒューリスティック」の仕組みと鍛え方。年間ベストブックW受賞。

目次

1 無意識の知性(直感という近道;(ときには)少ないに越したことはない
直観はどう働くか?
進化した脳
複雑で不確実な環境に適応する
優れた直観は、なぜ論理に勝るのか?)
2 直感を活かす(知名度の効果と評価;もっともな理由ひとつだけでたくさん;医療では少ないに越したことはない;道徳的な行為と直観;社会本能)

著者等紹介

ギーゲレンツァー,ゲルト[ギーゲレンツァー,ゲルト][Gigerenzer,Gerd]
マックス・プランク人間発達研究所の適応行動・認知学センター所長。AAAS(アメリカ科学振興協会)行動科学研究賞(1991年)、ドイツ年間科学書賞(2000年)をはじめ、数々の賞を受賞している。シカゴ大学・心理学教授、ヴァージニア大学スクールオブローのジョン・M・オーリン特別招聘客員教授でもある。『なぜ直感のほうが上手くいくのか?』で『Bild der Wissenschaft』誌(ドイツの科学誌)「ブック・オブ・ザ・イヤー」を、『Handelszeitung』紙(スイスの経済紙)「ベスト・ビジネス・ブック」を受賞(ともに2007年)

小松淳子[コマツジュンコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Rootport Blindwatchmaker

6
「人口が多い都市はデトロイトとミルウォーキーのどちらか?」あなたが日本人なら、この質問に高確率で正解できる。ところが当のアメリカ人のほうが、この質問を間違えやすいという。アメリカの地理に疎い日本人は「名前をよく聞く都市のほうが大きいはず」という再認ヒューリスティクスを使えるからだ。太古の世界ではあらゆる情報を得て比較考量することは不可能だった。いわゆる「巡回セールスマン問題」のように計算すること自体が非効率なことも多かった。そのため私たちは、そこそこ正しい結論を素早く得られる「直感」を進化させた…という本2018/06/24

太鼓

6
頭でうんうん唸りながらひねりだした解答よりも、直感の方がうまくいく場合が多々あるよという話。迷ったときには直感に頼ってみるのもひとつの解決策でしょうね。2015/09/17

かった

5
情報が少ない状態でいわゆる「直感」で判断する方が正しいと主張する。明らかにカーネマンの「ファスト&スロー」で主張された、ヒューリスティックはバイアスを生むに反論する論文である。 私に言わせれば「どっちもどっち」である。直感が正しいといってもあくまでそれはごく限られた場面に限定されることに注意しないと大変なことになる。 どういうときには直感が役に立ち、どういうときはバイアスがかかるのか、ケース分けすることが重要なのだがそれは全くできていない。2018/03/26

Go Extreme

3
直感という近道:スポーツと注視ヒューリスティック エキスパートの判断は直観的 直観の基本原理 ときには少ないに越したことはない:忘れることの良いところ 小さく始める 最初にピンときたのが最高 直観はどう働くか:知性=リスクを承知で見当をつける 無意識にしている推論 複雑で不確実な環境に抵抗 優れた直観はなぜ論理に勝てるのか:リンダ問題の問題 チェーンストア・パラドックス 知名度の効果と評価 もっともな理由ひとつだけでたくさん 医療では少ないに越したことなし 道徳的な行為と直観 社会本能 2021/01/09

2
(2010,141.2)震災後の放射能忌避では直感(直感なのか直観なのか問題もあるが)主義が蔓延、直感はその人の狭い経験則から生み出した主観(その人の真実=事実と違いそれは何種類もある)だと私は感じた。再認ヒューリスティック(recognation heuristic)がそれだと感じる。「脳のエラー細胞に従え」もその通りだし。「なんとなく」を「直感」てかっこつけるからややこしくなる。情報・選択が多過ぎるのもよくないし。「いろんな角度からものごとを見ていたら自分を見失ってた」ってミスチルも歌ってたし。2022/06/25

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