私説 対象関係論的心理療法入門―精神分析的アプローチのすすめ

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408790
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

《内容》 本書は,〈松木流〉のわかりやすい精神分析的心理療法の入門書です。面接室をつくることから始まり,見立て,治療契約,聴く,伝える,知る,転移と逆転移,終結に関する問題,終結後のクライエントとの関係にいたるまで詳述し,その背景にある考え方を解説したものです。
この松木流入門書は,精神分析――特に対象関係論をベースにした構成になっていますが,クライエントとセラピストの間で本当に必須で具体的なことから説かれているので,どんな心理療法とも通底する部分が多く,精神分析に主軸を置くものだけではなく,心理療法を学ぶすべてのものに必読のものとなるでしょう。また,初学者のための基本的なものだけでなく,著者発案の「困ったときの使える索引」なども入っており,面接室にしのばせて行きたい実践的で実用的な一冊に仕上がりました。    

《目次》
本書の紹介
第1章 分析空間の創り方
1 心理治療のための部屋を確保する
2 分析空間の構成要素としての治療者
3 面接室を取り巻く環境
第2章 治療対象の「見立て」とその進め方
1 見立てという「一期一会」
2 見立てる力のつけ方
3 見立ての目標
4 見立てのためのセッション数
5 パーソナリティを見よう
6 精神分析的心理療法の利用可能性を知ろう
7 見立てにおける介入のポイント
第3章 治療契約と治療者の身の置き方
1 見立ての伝え方と治療を始めるための説明
2 治療の頻度を決めます
3 治療を契約します
4 治療者の身の置き方
5 その他の治療者が注意すべきこと
6 途中で起こる治療契約の変更の取り扱い
第4章 耳の傾け方
1 耳を傾けることは,ひとを読むことです
2 あらゆる感覚を使う
第5章 口のはさみ方
1 なぜ治療者は口をはさむのか
2 沈黙を学ぶ
3 口のはさみ方の種類
4 口をはさむときの配慮
第6章 分析空間でのできごと
1 分析空間に何が起こるのか
2 私たちは前概念を持っていること
3 転移と呼ばれるもの
4 逆転移と呼ばれるもの
5 転移と逆転移の交わり
6 この時期に治療者がなすこと
第7章 解釈というかかわり
1 「解釈」とは
2 解釈の種類
3 望ましい解釈
4 解釈の組み立て方
第8章 解釈の伝え方
1 解釈の伝えかたの実際
2 解釈を伝えた後
第9章 精神分析的心理療法のプロセス
1 治療のプロセスを知ることの無意味さ
2 精神分析的心理療法の全体プロセス
3 開始期
4 展開期初期
5 展開期中盤
6 展開期後期
7 終結期
8 おわりに
第10章 精神分析的心理療法プロセスで起こること
1 はじめに
2 退 行
3 行動化/アクティング・アウト
4 面接中のクライエントに重篤な危機が認められるとき
5 中断,あるいは早すぎる終結
6 行き詰まりと陰性治療反応
7 その他のささやかなこと
8 おわりに
第11章 治療の終結と終結後―203
1 はじめに
2 なぜ終結が問題とされるのか
3 どのようにして終結が予定されるのか
4 誰が終結を提案するのか
5 終結の実際のあり方
6 終結における諸問題
7 最終回のセッション
8 治療終結後の関係と再開の可能性
9 おわりに
あとがき
文 献
困ったときの使える索引
索 引
著者略歴

内容説明

本書は、「松木流」のわかりやすい精神分析的心理療法の入門書です。面接室をつくることから始まり、見立て、治療契約、聴く、伝える、知る、転移と逆転移、終結に関する問題、終結後のクライエントとの関係にいたるまで詳述し、その背景にある考え方を解説したものです。

目次

第1章 分析空間の創り方
第2章 治療対象の「見立て」とその進め方
第3章 治療契約と治療者の身の置き方
第4章 耳の傾け方―聴き方、人の読み方
第5章 口のはさみ方
第6章 分析空間でのできごと―始まりから転移と逆転移
第7章 解釈というかかわり
第8章 解釈の伝え方
第9章 精神分析的心理療法のプロセス―転移の深まりとそのワークスルー
第10章 精神分析的心理療法プロセスで起こること―予想されるできごとや予想を超えるできごと
第11章 治療の終結と終結後

著者等紹介

松木邦裕[マツキクニヒロ]
1950年佐賀市生まれ。熊本大学医学部卒業後、九州大学医学部心療内科、福岡大学医学部精神科勤務、1985年から1987年に英国ロンドンのタビストック・クリニックへ留学。現在は福岡共立病院に働くとともに精神分析個人開業。日本精神分析協会正会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なみこ

1
味わい深い言葉がたくさんあった。再読したい。2015/03/03

しんよこ

1
数年ぶりに再読。基本的ではあるけれど、大切なことが書いてある本。最初に読んだ時は、ルールブックを読むような頭で理解する感覚がちょっとあったが、今は自分の体験と照らし合わせながら、読めている感じもある。2014/06/23

水野

1
対象関係論的心理療法の頭からしっぽまで丁寧に、具体的に説明されてる。きっと何度もここに立ち返って道標とすることだろう。2012/11/05

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