ACT入門―精神障害者のための包括型地域生活支援プログラム

ACT入門―精神障害者のための包括型地域生活支援プログラム

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  • サイズ A5判/ページ数 187p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408202
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ACT(Assertive Community Treatment)は,長期入院や頻回入院を余儀なくされていた重症精神障害者が,住み慣れた地域で安心して暮らし続けていけるように支援するための集中型・包括型ケースマネジメント・プログラムとして,現在各国で急速に広まりつつあり,その援助効果も高く評価されている。わが国においても脱施設化推進の有力なモデルとして一躍注目を集めているが,利用者のニーズに応じたフレキシブルなチームの動き,それを可能にするための厳格な構造の存在,また各国・各地域における実践の多様性から,その全貌はなかなか捉えきれず,誤解も多いのが実情であろう。
本書では,ACT開発の背景から,「多職種チームによるサービスの直接提供」「積極的訪問の活用」「1日24時間365日体制」などの特徴とプログラムの基本的流れ,提供されるサービスやスタッフの役割・勤務体制などが具体的に紹介されたうえで,各国の脱施設化の流れとACT実践例,日本への導入にあたっての課題と展望が示されている。加えて,仮想ACTチームにおけるケースマネジャーの1週間を追ったフィクション仕立ての章やQ&Aによって,立体的・多面的にACTへの理解と実施へのヒントが得られるように工夫されている。
国府台地区における研究プロジェクト〈ACT-J〉で,日本へのACT導入に向けて精力的に取り組んでいる著者による,本邦初のトータルなACT入門書である。    

《目次》
第1章 ACTとは何か?
第2章 各国におけるACTの実践
第3章 日本での実践に向けて
第4章 フィクション:あるACTチーム・ケースマネジャーの1週間
第5章 ACT Q&A

内容説明

ACT(Assertive Community Treatment)は、長期入院や頻回入院を余儀なくされていた重症精神障害者が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けていけるように支援するための集中型・包括型ケースマネジメント・プログラムとして、現在各国で急速に広まりつつあり、その援助効果も高く評価されている。わが国においても脱施設化推進の有力なモデルとして一躍注目を集めているが、利用者のニーズに応じたフレキシブルなチームの動き、それを可能にするための厳格な構造の存在、また各国・各地域における実践の多様性から、その全貌はなかなか捉えきれず、誤解も多いのが実情であろう。本書では、ACT開発の背景から、「多職種チームによるサービスの直接提供」「積極的訪問の活用」「1日24時間365日体制」などの特徴とプログラムの基本的流れ、提供されるサービスやスタッフの役割・勤務体制など具体的に紹介されたうえで、各国の脱施設化の流れとACT実践例、日本への導入にあたっての課題と展望が示されている。加えて、仮想ACTチームにおけるケースマネジャーの1週間を追ったフィクション仕立ての章やQ&Aによって、立体的・多面的にACTへの理解と実施へのヒントが得られるように工夫されている。

目次

第1章 ACTとは何か?(特徴;なぜACTが始まったのか?―米国でACTが開発された背景 ほか)
第2章 各国におけるACTの実践(諸外国における脱施設化;どのように地域生活支援システムが構築されうるか ほか)
第3章 日本での実践に向けて(転換期を迎えた精神科医療状況;精神保健・医療・福祉施策の動き ほか)
第4章 フィクション あるACTチーム・ケースマネジャーの1週間
第5章 ACT Q&A(「ACTとPACTとでは、意味に違いがあるのですか?」;「ACTチームが重症精神障害者を対象にするといっても、次第に軽度の障害者を扱うようになってしまうのではないかと心配です。それを防ぐ方法は?」 ほか)

著者等紹介

西尾雅明[ニシオマサアキ]
1988年、東北大学医学部卒。内科研修後、1990年に東北大学精神科に入局。清水病院、仙台市デイケアセンター等で臨床修練し、1995年より東北大学医学部附属病院精神科助手。1997年、ロンドン大学附属精神医学研究所に留学し、社会精神医学を学ぶ。地域精神保健、精神科リハビリテーション、精神障害者の家族支援に関心を持ち、1999年度より2002年度まで、宮城県と仙台市のケアマネジメントモデル事業検討委員等を務めた。2001年4月より2002年9月まで、東北大学医学部附属病院精神科病棟医長。2002年10月より、国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰相談部援助技術研究室室長。現在、わが国では初めての「包括型地域生活支援プログラム」の実践と、効果評価に関する研究を行っている。また感情表出や、統合失調症の偏見除去の方法に関する研究活動も行っている。社会活動は、厚生労働省「障害者ケアマネジメント従事者指導上級研修運営検討委員会」委員、日本精神神経学会「アンチスティグマ委員会」委員、日本病院・地域精神医学会理事など
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感想・レビュー

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KEI

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障害者福祉とは、当事者にとって本当に必要な支援(だけ)をすることであり、本人の最低限の選択肢を確保することである。ACTは、【①重い精神障害(加入基準)を抱える人を対象に、②超職種チーム(多職種ではない)によって、③効果的に(10:1)、④均質的(1:10)かつ⑤統合的に(チーム責任制)、⑥積極的に(アウトリーチ)、⑦常に(24時間365日)、⑧継続的な(地域責任制)、福祉を行う】為のプログラムであり、「地域だからこそできる福祉」を体現する。2012/10/05

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