内容説明
本書は、日本家族研究・家族療法学会が震災当初から発足させた阪神・淡路大震災支援委員会の3年間の記録である。震災が家族、大人、子どもたち、老人たちに及ぼす影響といった総合的な知見や、仮設住宅やセルフ・ケア・グループ、臨床治療現場、学校相談窓口といった具体的な視点から、喪失とともに生きていかねばならない人々に対する援助方法を提示する。
目次
第1部 総論(「災害と家族」への視点;震災後の取り組み―こころのケアの行方)
第2部 3年後の現状―相談窓口からの報告(男女の相談傾向と家族のゆくえ―兵庫県立女性センターの活動と相談事例をもとに;子どもたちと親たちの現在 ほか)
第3部 ケア・グループ、癒し、援助、立ち直り(セルフ・ケア・グループ喪失の悲しみを語る会―「あじさいの会」からの報告;コミュニケーション・ネットワークの機能―仮設住宅の現場から ほか)
第4部 多世代伝達と震災(多世代伝達と震災)