無意識の病理学―クラインとラカン

無意識の病理学―クラインとラカン

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784772403221
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

本書はの書名は、無意識を通じて精神病理現象を見るという、基本的な立場を示している。メラニー・クラインにとっても、ジャック・ラカンにとっても、無意識はパラドキシカルな構造を持っていた。クラインの精神内界論における生と死の欲動の循環、そしてラカンにおける「シニフィアンと主体の関係」、これらはともに、パラドックスの問題に触れている。考える主体のパラドックスが、無意識の発生に当たって中心的な役割を演ずることを、2人の精神分析家は見逃さなかったのである。

目次

ダブル・バインドとパラドックス―精神分裂病の家族研究に関する方法論的展望
分裂病者の「虚像転移」―ヒステリー性精神病者との対比において
メランコリーと故郷喪失の幻想―「浄土幻想」から「日常」まで
「寸断された身体」の体験について
精神分裂病者の死生観
ラカンの基本理念をめぐる省察

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NагΑ Насy

1
一人称で書かれた論文を読んでいて、無意味のシニフィアンに触れ(かけ?)てしまった、のか?数学の集合の演算が、精神分析へアナロジーとして適用される。現実界や対象a, などの概念が、考えている集合(象徴界や自我)の外側にある極限値の存在に重ねられる。象徴界をたとえば指数関数exp(-x)の値域の集合としてx→∞ のときの極限値0が値域に含まれないように、現実界は象徴界に含まれない。2013/12/16

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