出版社内容情報
ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。はじめて見た月を、硬貨と間違えて取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じ込められてしまったり、バイクのタイヤを坂だと思ってひたすら登り続けたり……。勘違いから、いつもおかしなハプニングを巻き起こすピエール。これは、そんなおとぼけ屋のくまの、ゆかいな日々のお話です。
内容説明
ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。はじめて見た月を、お金だと思って取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じこめられて、ころころころがったり…、勘違いから、いつもおかしなハプニングを巻き起こすピエール。これは、そんなおとぼけ屋のくまの、ゆかいな日々のお話です。小学校低学年から。
著者等紹介
オルセン,イブ・スパング[オルセン,イブスパング] [Olsen,Ib Spang]
1921年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。王立美術大学でグラフィックアートを修めた。子どもの本のイラストレーション、アニメーション、陶器デザイン、ブックデザイン、ポスター・アート、舞台装置など活動の範囲は広く、デンマークを代表する芸術家として知られる。1972年国際アンデルセン賞画家賞受賞。2012年没
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の児童書を中心に翻訳を手がける。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつばちい
28
絵本「つきのぼうや」の作者オルセンによる幼年童話。可愛くてカラーで印刷された絵に、おおらかでユーモラスな話の展開。低から中学年位の子にぜひ読んでほしい。雪に埋もれたり、海で海藻に絡まったり、コインだと思って月を追いかけたり、、子どものようなぬいぐるみのピエールと、どこまでも優しい持ち主のスティーヌ。子どもに安心して手渡せる本。パディントンやテディロビンソンを思い出した。2022/06/15
anne@灯れ松明の火
19
読友さんご紹介。表紙に惹かれて。ピエールはぬいぐるみ。でも、生きている、らしい(笑) おもちゃ屋さんで大失敗をした後、店主に追い払われるように安売りされたが、買ってくれたスティーヌはとってもいい子♪ スティーヌ一家にかわいがられながら、いろんなものを勘違いしては大失敗を繰り返す。7つのお話の中で、最後の「さんざんな海水浴」が一番笑えた! シリーズ化したらいいな♪2022/05/28
頼ちゃん
8
かわいい、かわいい。でも、パディントンとか、プーさんとか、クマってこういうのが多いなあ。 それにしても、これをおもしろいと思うのは未就園児か1年生くらいで、でも自分で読めるのは2、3年生くらい。読んであげるのがいいのかな。2022/07/20
遠い日
8
わたしはオルセンの作品では『ぬまばばさまのさけづくり』がいちばん好きなのですが、こんなすっとぼけたかわいいお話もあるのですね!ピエールの勝気さと頑固さと、空回りする暴走がおかしくて、ついつい笑ってしまいました。スティーヌにかわいがられるだけではなくて、自立心旺盛なピエール。勘違いであろうと、自分の頭で考えて、そしてとんでもないことをしてしまうピエール。でも、お利口さんになんかならなくてもいい。そのままのピエールが大好き。2022/06/17
aosora
7
かわいい、愛おしいくまのぬいぐるみ、ピエール。おっちょこちょい、知らないものがたくさん。勘違いが多くて人間からしたら、ツッコミどころ満載。けれどピエールの愛らしさは憎めない。とっても頑固で頑張り屋で好奇心の塊。初めての物を見た時の子供って、こんな感じなのかな、とハッとさせられる場面も。ピエールとこの子を大事にする女の子スティーヌのやり取りも心温まります。2022/04/26