内容説明
本書は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災について5年間にわたって続けてきた災害研究をまとめたものである。
目次
序章 研究の目的と本書の構成―課題設定と研究構想
1章 調査環境と調査経過―調査行動とフィールド
2章 基礎概念と全体像―災害過程と再生過程
3章 先行期の人、家族、街区―住民構成、家屋状態
4章 緊急期の人、家族、街区―危機と再生
5章 災害過程と避難類型―「滞在時間」の階層差
6章 再生過程と住宅再建―時間と場所の階層差
7章 再生過程と支援ネットワーク―災害過程と再生過程
8章 災害過程と職業被害―被害持続の構造要因
9章 災害過程と地域特性―都市・長田と小町・富島
10章 災害過程と社会変動―住居異動と地理異動
11章 被害と再生の諸相―さまざまな被害、さまざまな再生
終章 研究総括と被災地の状況―到達点と課題
著者等紹介
辻勝次[ツジカツジ]
1943年生まれ。現在、立命館大学産業社会学部教授。専攻は労働社会学、副専攻は災害社会学。主要著書に『仕事の社会学』世界思想社、1980年。小山陽一編『巨大企業体制と労働者』「労働過程、労働、熟練」お茶の水書房、1985年。職業・生活研究会編『企業社会と人間』「トヨタ企業連合の形成過程と現状」法律文化社、1995年。立命館大学震災復興プロジェクト編『震災復興の政策科学』「社会断層と地域社会」有斐閣、1996年。岩崎信彦、辻勝次他編『阪神・淡路大震災の社会学1、2、3巻』昭和堂、1999年
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