内容説明
忘れていませんか?この国は、現在も、100年経っても、「原子力緊急事態宣言」下にあることを―“世界に告ぐ”東京五輪は即刻中止!7ヵ国語対応。
目次
フクシマ事故と東京オリンピック(ドイツ語;フランス語;スペイン語;ロシア語;中国語;アラビア語)
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
元京都大学原子炉実験所助教。工学修士。1949(昭和24)年8月、東京の下町・台東区上野で生まれる。68年、未来のエネルギーを担うと信じた原子力の平和利用を夢見て東北大学工学部原子核工学科に入学。しかし原子力について専門的に学べば学ぶほど、原子力発電に潜む破滅的危険性こそが人間にとっての脅威であることに気づき、70年に考え方を180度転換。それから40年以上にわたり、原発をなくすための研究と運動を続ける。2015年3月に京都大学を定年退職。現在は長野県松本市に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichigomonogatari
6
フクシマの現状をシンプルな文章とたくさんのカラー写真で伝える。この状況下、オリンピックをすることの意味を考える。「放射線管理地域」で暮らしますか?と問いかける。2020/02/08
Nobu A
5
震災復興の為に「コンパクトな平和の祭典」を謳い文句に誘致に成功した東京。東京五輪の延期が決定したのを契機に少し勉強したく、タイトルに惹かれて購入。原子核工学の専門家が著者。沢山の写真と7カ国語対応。英語のみ全訳対応だったので目を通したが、誤訳とも言えるもの(p.56「と言ってきた」used to insist)や稚拙な翻訳を散見。日本語でも恐らく誤植(p.94「日本の国」)。他言語は当然読んでいないが、何の為の7カ国語なのか不思議。薄っぺらい表面的な批判のみ。失礼だが、アマゾンのステマにやられたと思った。2020/03/26
Steppenwolf
3
私がこの感想を載せる時点で16名の方が感想を寄せられている。この数字は意外と少ないと感じる。本書を手にするのは私自身東京オリンピック開催に対して全く反対であるからである。本書は本というよりは写真集とも言うべきである。おまけに本書を読んでいるのはコロナウィルス流行のため外出を控えている期間である。この無駄な行事を強行するためただそのためだけに初動対策を怠ったのである。自分の身内とお友達だけを優遇する人が前文の主語である。感想を書きながら怒りを抑えられない気になる。2020/04/23