15000人のアンネ・フランク―テレジン収容所に残された4000枚の絵

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15000人のアンネ・フランク―テレジン収容所に残された4000枚の絵

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784770501134
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

アウシュビッツのガス室に消えた子どもたち。中継収容所から発見された絵は、子どもたちがこの世に書き残した、いのちの証だ。

内容説明

〈テレジン収容所の幼い画家たち―15000人のアンネ・フランクがいた〉展。この子らの絵に“恋した”野村さんが独力で企画した展覧会を、8万数千人の人びとが見ている。巡回を終えて、絵との出会い、生き残ったわずかな人びととの出会い、そして各会場での人びととの出会いをふり返って、野村さんが書き下した感動作。

目次

アウシュビッツへの旅
絵との出会い
展覧会を!
ビリー・グロアーさん
ディタ・ポラホヴァーさん
イェフダ・バコンさん
精神的反抗―それは創造です
ヘルガ・ヴァイソヴァーさん
ラーヤ・エングランデロヴァーさん
ディタさんを日本に迎えて
展覧会場で

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

20
もう何年も前から、テレジンの子どもたちの絵を日本に紹介した著者の活動は知っていたが、本書では、そのきっかけとなった1989年の娘さんとの東欧旅行から、展覧会開催の交渉や準備のなかで出会ったテレジンの生存者らとの出会いについても書かれていて、なるほどこうした経験が著者を駆り立てたのか、そして、今も活動を続けている根源だったのかと納得。感銘を受けた。2023/12/25

けんちゃん

17
図書館でホロコースト関連の他の本を探している時にみつけました。「テレジン収容所の幼い画家たち展」は、20年以上前に地元でも開催されたので見に行きましたし、この本の著者の野村路子さんが発起人として動いていらしたことは知っていましたが、アウシュビッツに消えた幼い子どもたちの絵に出会ってから、実際にその絵を日本で紹介する為の多くの苦難、また野村さんの葛藤等が記されています。野村さんご自身が、お嬢さんと大きな重荷を共に背負って生きていらしたことも初めて知りました。生き延びた人たちの話、当時の話、(→続く)2013/07/30

アキ

6
「人間は絞首台にも慣れる」(チェコの諺)。そんな収容所という名の、人間性を抹殺されて、もはや「生きている」とは言いがたい環境の中で、子どもたちに創造性や希望を育み、「生きる」こと、「明日」を与えようと文字通り必死となった大人たちの姿に感銘を受けます。そして、筆者が尽力し開催された<テレジン収容所の幼い画家たち展>。さらには、それらを伝えるこの本。人としての役割を全うしようとする現代の大人たちにも頭が下がる思いがします。2013/10/10

Olga

2
この本に挟まれていた「径通信」のジャック・エドワーズ氏と持田郁子氏の対話が何よりも印象に残った(日本で捕虜になり、その過酷な体験を生々しく綴ったエドワーズ氏の手記、今だったら刊行できただろうか?)。それはさておき、著者・野村路子氏はテレジーンにいた子どもたちが残した絵の日本での展示を実現し、それに関する本をいくつか書いているが、なぜそこまであの絵・あの子どもたちに惹きつけられたのが、この本を読んでわかったような気がする。2018/11/25

タテヒロ

2
『テレジンの小さな画家たち』でアウシュビッツから生き残った方々と、著者との対談から当時の状況がありありと見えた。現代において欲しい物が何でも手に入る環境にいる私たちは、欲しい物が手に入らない、恐怖に毎日おびえる中でも必死で抵抗を続けた彼らの真実を知る必要がある。著者がチェコで彼らの作品にであってから、日本での絵画展開催までの流れがわかりやすく、読みやすい作品。2012/07/16

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