内容説明
最近、魚貝類の筋肉タンパク質についても一次構造が相次いで解明されており、それらの構造と性質・機能の関連を検討することは単にライフサイエンスのためにとどまらず、今後の魚貝肉の一層の高度利用技術の開発のためにも極めて有意義であると考え、平成11年4月5日、東京水産大学において、日本水産学会の主催により「魚貝類筋肉タンパク質の構造と機能」というシンポジウムが開催された。本書は、このシンポジウムの講演内容に沿ってとりまとめたものである。
目次
1 タンパク質の構造解析法(エドマン法とcDNA法による一次構造解析;高次構造の予測と解析;熱測定による高次構造解析;X線およびNMRによる三次元構造分析;プロテアーゼ消化および科学修飾による構造解析)
2 筋肉タンパク質の構造と機能(ミオシン;アクチン;トロポミオシンとトロポニン;コラーゲン)
3 筋肉タンパク質の修飾による機能・物性改変(ミオシンのSH基修飾;筋肉タンパク質のグリコシレーション)