内容説明
川西航空機が、東京からハワイまで飛ぶ四発の大型旅客機の開発に着手して五年、昭和16年春、遂にその試作機が完成した。9月、処女飛行に成功したその日、日本は日独伊三国同盟を締結し、太平洋戦争への途を突き進み12月8日の開戦を迎えた。17年4月、川西が経営戦略の一環として海軍に提案した低翼単翼の新型戦闘機・仮称一号局地戦闘機が試験飛行に飛び立つ。その視界に東京空襲に向かうドーリットル率いるB‐25編隊が飛び込んできた…。二式輸送機の活躍により、ミッドウェー島攻略作戦に成功した日本軍の次なる目標はガダルカナル島だった…。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー
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