内容説明
1974年から76年にかけて『地域開発ニュース』に連載された「日本の産業構造」を、研究の舞台となった慶応義塾大学産業研究所が復刻刊行。レオンティエフの産業連関分析を経済発展論として認識しようとする著者の視点は、21世紀を迎えた今日なお新鮮である。戦後日本において産業構造政策の果たした役割をあらためて捉え直すための珠玉の論考。
目次
資本・技術と産業構造
成長と構造選択
経済の構造(レオンティエフの体系;レオンティエフ生産関数)
安定成長経済の構造的条件
産業構造の近代化と就業構造の後進性―西ドイツとの比較
成長率のパラドックス―西ドイツの経験
景気変動と成長軌道―日米独の比較
技術特性と資源配分―供給優先の経済メカニズム、1955~1970
構造的乖離―新しい技術体系への移行
構造転換と企業〔ほか〕
著者等紹介
尾崎巌[オザキイワオ]
慶応義塾大学名誉教授(経済学博士)。1927年生まれ。1950年慶応義塾大学卒。慶応義塾大学経済学部副手・助手・助教授を経て、1968年慶応義塾大学経済学部教授。慶応義塾大学産業研究所所長、環太平洋産業連関分析学会会長、International Input‐Output Association副会長を歴任
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