内容説明
慶応義塾大学法学部政治学科開設百年記念事業のなかでもっとも重要な事業の一つである五巻からなる学術論文集。政治思想、政治・社会理論、日本政治、地域研究、国際政治の五つの分野で統一的テーマの下に各一巻を編集。本書は、政治・社会理論の新たな展開をめざす13本の論文によって構成されている。
目次
第1部 国家と権力の理論(学問分野間での政治学の分担―政治学の責任;国家崩壊の理論;権力概念と間主観性概念との接合を求めて)
第2部 政治理論の新展開(熟慮民主主義をめぐる最近の議論について;選挙に関する合理的空間理論;NIMBYシンドロームと民主主義―原発立地プロセスにおける住民投票の意義を中心に)
第3部 変動する社会と社会理論(変革期における生活機会と生活様式の選択―戦後日本社会における現在の歴史的社会的状況;価値観の研究の視座―その測定の方法とリアリティをめぐって;アメリカの大都市地域にみる居住分離―「人権」と階級 ほか)