内容説明
何世紀にもわたり、パブはロンドンの文化と社会にとって欠かせない存在でありつづけている。本書に登場する歴史と伝統を持つロンドンのパブでは、ときに高名な作家がペンを取り、政治的な密談がなされ、飲み食い以外のサブカルチャーが多く生まれた。ロンドンのパブは、まさに時代を作る中心地となってきたといえるだろう。本書では由緒あるロンドンのパブ22軒の成り立ちや歴史、内装や外装のディテール、よく通った有名人、そこで起こった事件などのエピソードのほか、時代背景やパブカルチャーにまつわるバックストーリーなどを掲載。歩んできた歴史とともに磨きを増す、ヒストリカルで美しい豊富なインテリア写真とともに、あなたを英国パブの世界へいざなう。
目次
ジ・オールド・チェシャー・チーズ
ザ・プロスペクト・オブ・ホイットビー
ザ・フレンチ・ハウス
ザ・ブラックフライアー
ザ・グレープス
ザ・シップ・タバーン
ザ・ナグス・ヘッド
ザ・メイフラワー
ザ・スパニアーズ・イン
ザ・ダヴ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
52
あら、ステキ!と思わず手にした本です。ロンドンの有名なパブを美しい写真とともに紹介する本です。文章は流しながら写真を見ました。磨きこまれ、茶色くツヤツヤのテーブル、少しくたびれた真紅の皮革の釦じめの長椅子、真鍮製のプレートも磨きこまれ、壁面を飾るタイルの模様。輝くグラスもズラリと並び、全てのものが使い捨てではなく長い年月を経て得た落ち着きに満ちています。壁に飾られた新聞の切り抜きも額縁に囲まれ切り抜かれた当時のペラペラから美術作品にすっかり変貌しています。2022/11/20
くさてる
21
ロンドンの歴史あるパブを紹介する一冊。しかし、観光ガイドブックめいたにぎやかさやおすすめメニューの紹介などではなく、そのパブ自体とロンドンの歴史とが同時に存在することを静かに解説する内容です。この手のインテリアが好きなひとにはたまらない一冊のはず。2018/07/31
石油監査人
11
この本は、ロンドンにある伝統的なパブの中から22店舗を選び、各店の逸話と写真を紹介しています。逸話は、日本人としては馴染みが薄い話ですが、写真の方は誰でも楽しめるものになっています。写真の大半は、開店前の誰もいないパブの様子(カバー写真参考)を写したものです。使い古されたオーク材の濃い茶色に、美しいアンティーク家具や食器類、厨房製品が配置された店内は、人々に癒しを与える空間となっています。電話番号や住所は載っていないので、これらのパブに簡単にたどり着けないのも、店主のプライドが感じられて、面白いです。2020/03/24
K1
10
歴史と伝統と持つロンドンのパブを写真付きで紹介ーバーエリアやレストランエリアのインテリアがメインになっていて、どの写真も無人の状態で撮影されてます。人がいないことで輝かしいばかりではない歴史の一端を写真からも感じることができます(例の方が出るパブもあります)。2022/05/06
ののまる
7
うわー。焦げ茶焦げ茶焦げ茶の、歴史ある古いパブ!2019/02/23