内容説明
本書は特に数学と計算機科学との間の橋渡しをする「離散数学」への入門的教科書である。説明は具体例から出発し、数学的に厳密に定式化するとどうなるかを丁寧に述べてある。また、定義や証明も、その背後にあるねらいや着想がとらえやすいよう、解説に工夫をこらしてある。
目次
1 集合
2 グラフ理論
3 整数論
4 代数系
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
3
30年前に大学テキストとして書かれた本で、練習問題が豊富(答えだけで16Pもある)なので、数学パズル本として楽しく読める。巡回セールスマン問題や一筆書き問題も出て来ます。大学生向けだが、整数論、代数学、グラフ理論がメインなので、中学生でも解ける問題が埋まってます。野崎先生というと自虐ギャグが面白いが、数学エッセイ本ではなくて、真面目なテキストなので、さすがにこの本ではギャグは爆裂してません。教科書なのに叱咤を求める前書きがあるのは、さすがに腰の低い人格者の野崎先生である。某工大の先生はなんか指摘したらしい2012/04/22